結婚祝いの新常識!?ウェディング・レジストリについて

ゲストのみんないただく結婚祝い。現金じゃなくて物でもいいのにな、と思ったことはありませんか?日本では結婚の祝いとして現金を贈る「ご祝儀」文化が一般的ですが、アメリカやヨーロッパでは、お金ではなくギフトを贈る「ウエディング・レジストリ」が習慣として根付いています。今回の記事では、このウエディング・レジストリについて紹介していきます。

ウエディング・レジストリとは?

ウエディング・レジストリ(Wedding Registry)はヨーロッパで普及しており、イギリスでは「ウエディングリスト(Wedding List)」、発祥地であるフランスでは「リスト・ド・マリアージュ(List de Mariage)」、イタリアでは「リスタ・ディ・ノッツェ(Lista di Nozze)」、スペインでは「リスト・デ・ボダ(Lista de Bodas)」など、国によって呼び方が異なります。 その意味は、「結婚のための登録簿」。結婚を控えたカップルは、あらかじめゲストに贈ってほしいものをリストアップします。例えば、冷蔵庫、オーブン、電子レンジ、ワイングラス、カップ、鍋、コーヒーメーカーなど、新生活に必要な日用品が多いですね。 そのようにして作った欲しいものリスト(ウイッシュリスト)をデパートや雑貨店などに登録(レジストリ)しておき、披露宴やパーティーの招待状にそのレジストリを記載します。プレゼントを贈りたいゲストがそのお店に行き、レジストリを見せると、新郎新婦の欲しいものリストを見ることができます。 種類や金額は様々ですし、すでに誰かが購入したものにはお店側がチェックを付けているため、プレゼントが重なる心配もありません。リストの中から自分が「これ」と選んで購入したものを各々が携えて披露宴会場に向かうわけです。現金を包んで行くよりも、楽しさと温かみが感じられるという意見もあるかもしれませんね。 日本でウエディング・レジストリを行う場合には、対応している実店舗が少ないので、ウィッシュリスト作成機能が付いたショッピングサイトを利用することが一般的です。新郎新婦は招待状にリストのURLを添付し、ゲストはそこのWEBサイトで商品選びから支払い、郵送手続きまですべてオンラインで行います。実際にお店まで向かう必要がなく、合理的です。招待状に直接レジストリを載せるのは印象が悪いので、利用するウエディングサイトのURLを載せておくのが基本です。

ウエディング・レジストリのメリットは?

ウエディング・レジストリでは、新郎新婦自身が欲しいものリストを提示し、場合によっては特定のお店やショッピングサイトも指定します。そうすることで、結婚祝いを贈りたいゲストが「何を贈るのがいいのだろう」「これはすでに持っているかも?」「好みに合うかな?」などとあれこれ気をもんだり、様々なお店をめぐる必要がありませんよね。新郎新婦側からしても、必要としていないものを頂いて扱いに困ったり、プレゼントが重なったりする事態を回避できます。 そして最も大きなメリットは、ゲストが自分の予算に合ったプレゼントを自分で選べるということ。ご祝儀文化では、友人なら2~3万円、親族であれば3~5万円と金額の相場が定まっており、それからかけ離れた金額を贈ることは避けられがちです。安くない出費ですし、そこにゲスト自身による選択の余地はほとんどありません。 一方、ウエディング・レジストリでは、新郎新婦がリストアップしたアイテムの中から、ゲストが「贈りたい」と思うものを選んでプレゼントすることができるため、アイテムの金額に幅を持たせれば、出費が気になる方も安心です。何より、プレゼントを介して、新郎新婦とゲストの間に楽しいやりとりができることは大きな利点でしょう。

ウエディング・レジストリを行う際のポイント

それでは、実際にウエディング・レジストリを行う際に気を付けるべきポイントについて解説していきます。 意識するべき点は、ゲストが購入するプレゼントの選択肢をなるべく多くすること。選択肢が少ないと、プレゼント選びの楽しさも半減します。リストの点数は100個以上用意するのが基本です。リストが膨大でも、全て新郎新婦が欲しがっているものであるという保証があれば、ゲストは安心して買い物選びができます。そして、価格帯も幅広くとりましょう。目安としては、5000円以下、5000円~15000円、15000円以上といったカテゴリーで点数が均等になるようにリストを作っていくといいでしょう。 そのために、利用するウェブサイトは一つに絞らず、複数のサイトでレジストリを登録するようにしましょう。直接店舗に行って選びたいというゲストのために、実店舗を有するサイトも入れることをお勧めします。 ギフトを受け取ったら、贈り主と商品受取日、お礼を郵送した日付を控えておくと、のちのち混乱せずに済みます。その際、お礼の連絡(手紙、メールなど)はなるべくすぐに送るようにしましょう。

ウエディング・レジストリは令和の新文化になりうるか?

以上、ウエディング・レジストリのやり方、メリット、注意点について解説してきました。 リストを用意してプレゼントを募る方法は、結婚祝いだけでなく、出産祝いや進学祝いの際にも行われ、「ベビーレジストリ」や「カレッジレジストリ」と呼ばれています。出産時や大学進学時など出費がかさむタイミングに周りから支援がもらえるとすごく助かりますよね。海外の多くの国では一般的なものの、ご祝儀文化の根強い日本ではまだなじみの薄いウエディング・レジストリですが、贈る側・贈られる側ともにメリットが多い方法なので、これからどんどん普及していくのではないでしょうか。
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