コロナ禍の今、出産のリスクとは?

新型コロナウイルスが流行している中、妊娠中の方は多くの不安に悩まされていることでしょう。今回の記事では、出産を控えた妊婦の方向けに、新型コロナウイルスに関して役立つ情報をお伝えしていきます。

妊娠中の感染リスクについて

妊娠中は感染しやすいのか、感染した際に重症化しやすいのか、もし妊娠してしまったらお腹の赤ちゃんに影響はないのか……妊婦の方にとっては、こうしたことが大きな不安なの種になっていると思います。 厚生労働省が妊婦の方々に向けて配布したリーフレットによれば、現時点の感染報告例から考えると、妊娠中に新型コロナウイルスに感染したとしても、経過や重症度は妊娠していない方と変わらないとされています。また、胎児がウイルスに感染する事例は海外で報告されていますが、胎児の異常や死産、流産を起こしやすいという報告はありません。したがって、妊娠中でも過度な心配は要らないとのことです。 厚生労働省配布「妊婦の方々向けのリーフレット」(令和2年5月14日更新) 厚生労働省HP「各分野の専門家からのメッセージ」

医療機関の利用について

国の基準において、妊娠中の方は持病を持つ方や高齢者と並んでハイリスクに位置づけられており、厚生労働省によって普及啓発、マスク配布、職場での配慮の要請、周産期医療の提供など種々の対応がとられています。それは、妊娠している方がより大きな感染リスクを持っているからではなく、自身とお腹の中の赤ちゃん、二つの命を守らなければいけないからです。 もしも妊娠中に新型コロナウイルスを疑う症状がみられたら、かかりつけの産婦人科や地域ごとの接触者相談窓口に相談しましょう。そこで受診が必要と判断されれば、医療機関を紹介してもらえます。もし感染の疑いがある場合には、一般の方よりも優先して検査や治療を受けることができます。

外出自粛中の健康管理について

感染症の収束が見込めない今、外出を自粛せざるを得ない状況はまだまだ続きそうです。人混みを避ける、こまめに手を洗うなど日頃の感染対策はを徹底しましょう。働いている方は、自分の体調を踏まえつつ、時差通勤やテレワークの活用、休暇の取得などについて、勤務先と相談しましょう。妊娠中はただでさえ、何かと不安に感じてしまうもの。早め早めの相談を心掛けてみてください。 またウォーキングができず、運動不足が気になっている妊婦の方が多いようです。そうした方は、書籍やテレビ、SNSなど様々なメディアで妊婦の方向けエクササイズが紹介されているので、そうしたものを生活に取り入れてみましょう。妊娠中の適度な運動としては、全身の筋肉を使い、酸素を十分に取り入れる「軽い有酸素運動」がお勧めです。 また、運動不足による体重増加を気にされている方もいらっしゃるようですが、妊娠中は体重が増加するのが自然で、標準体重の方は約12㎏、肥満傾向の方でも5~10㎏ほどの体重増加が必要とされています。生活習慣や食事については自己判断ではなく、かかりつけ医の相談によって方針を決めましょう。

オンライン両親学級って何?

両親学級とは、出産を迎えるお母さんとお父さんを対象に、産婦人科や役所、保健センターなどで開催される勉強会のことで、妊娠中の健康管理について教わったり、過ごし方・沐浴などの育児体験をすることができます。無料で参加できる場合が多く、これから親になる人同士の交流会の場でもあり、心配事の多いパパ・ママにとっての強い味方です。 しかし、最近では、新型コロナウイルス感染症のリスクからイベント開催が自粛傾向にあり、両親学級も開かれなくなっています。そこでおすすめなのが、オンライン両親学級。出産や産後に向けて必要な情報をオンラインセミナーとしてwebで発信するサービスで、自宅からリモートで参加できるので、コロナ禍に出産を迎える方々に注目されています。

過度に不安になる必要はない!

以上、出産を控えた妊婦の方向けに、新型コロナウイルスに関する情報をお伝えしてきました。妊娠中とはいえ感染リスクが高くなるわけではなく、過度に心配する必要がないことが分かっていただけたかと思います。 コロナに関してはたくさんの情報が錯綜しており、誤った情報に振り回される可能性もあります。不安という方は、厚生労働省など確実に信頼できる情報源から出されるものに絞って参考にするのがいいでしょう。
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