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知っているとなおさら楽しくなる結納品の持つ深い意味

古くから執り行われていた結納。でも今時の方にとっては言葉は聞いたことあるけど、理解は薄いもの。それもそのはず結納とは両家のみで行うものなので、結婚式・二次会のように友人のものに参加して、雰囲気を知ることができないため、実際の結納について触れる機会は自分が結婚するまでありません。 基本的には両家で執り行うものですので、お互いのご両親に教えてもらうことが多いですが、新郎新婦も自分たちでしっかりと理解していることが非常に重要です。今回の記事では結納品についてフォーカスしてご紹介します。

結納品とは

b4870f7b8c6781c4f94bcbf47650539a_s まず結納とは、結婚する両家が結ばれることを祝して、お祝いしたことが始まり、初期はそのお祝いの席でのお酒や肴を新郎側が持っていき、お祝いをしていたものが着物や反物などを贈る文化になり、それが金封になったりと時代によって様々なものに変化していってこれからご紹介するような物をお送りする形になりました。 簡単にいうと、 両家の結婚に際して、「おめでとう!これからよろしく!二人が幸せになるように願いましょう!」 という気持ちを込めて、縁起のいいものを納める品を結納品と呼びます。おせち料理も縁起の良い食べ物を食べますが、それの結婚式版って感じです。

結納品の種類って?

d7dc25c9a697e50f28f814d454b233c2_s 結納品は、二人の結婚生活によく関係する縁起物を集めたものです。関東と関西では熨斗(のし)の形や内容物が異なりますが、それも東日本と西日本でくっきり別れるかというとそうでもないので、あくまで参考程度に見てみましょう。 ちなみに関東の場合は正式には9品目ですが、略式の場合、5か7品目となり、関西の場合でも9品目が正式とされていますが、5か7品目が一般的ですね。また関西、西日本は特に地域によって差が大きく、11品目や21品目並べることもあるそうです。結婚式のご祝儀もそうですが、日本は昔から奇数を縁起のいい数字として扱っているため、品数が増えても減っても奇数を守ります。よく割り切れる偶数は結婚式には向いていない、という説もありますが、結婚に限らず陰陽道では奇数はいい数字!とされていた名残です。 また、関東では新郎家・新婦家を同格に扱う背景から結納品も同じレベル物をそろえるため、結納品を「交わす」、関西では新郎から新婦側へ結納品を「納める」という表現をいたします。

関東の結納品一覧(9種)

長熨斗(ながのし)

のしあわびです。あわびを長く伸ばしているもので長く生きる、また、長生不死の薬といわれたことからも長寿祈願としておめでたい場で使われます。熨斗って、のしあわびが由来らしいです。ご存知でしたか?

目録(もくろく)

結納品のメニュー一覧だと思ってください。結納品として、これを贈ります。ということで、結納品の一覧とそれぞれの数を記載します。

金宝包・金包包(きんぽうつつみ)

金封です。いわゆる結納金がこの金包包になります。もともとは新郎家から新婦の方に「これで結婚の支度をしてくださいね。結婚衣装でも買ってくださいね」という意味なので、新郎からのからの金包包を「御帯料」、新婦からの結納返しを「御袴料」と表書きにします。

勝男節(かつおぶし)

文字通り鰹節です。かつおぶしは男らしさ、力強さの象徴だそうです。もともと鰹は勝ち魚として、慶事ごとに使われていましたが、鰹そのままでは飾っていても傷んでしまうので、日持ちする鰹節になったそうです。

寿留女(するめ)

現代のスルメのイメージでは完全に酒のツマミでおめでたいイメージはゼロですが、昔から日持ちし、噛めば噛むほど味が出るということで、末永い幸せを願ってスルメを贈るのだそうです。

子生婦(こんぶ)

これはおせち料理とおなじなので、よろ「こぶ」などで子孫繁栄を願った縁起物です。

友白髪・友志良賀・共白髪(ともしらが)

多分これはほとんど見たことがないと思いますが、麻の繊維です。 白髪になるまで、白髪になっても二人が仲良く、という願いを込めた縁起物です。

末廣・末広(すえひろ)

末広がりをイメージする扇子です。白い扇子を結納品を贈って、家の色に染まってくれっていう意味もある、なんとも意味深な結納品ですね(笑)

家内喜多留(やなぎだる)

これはお酒の樽です。もともとは酒樽を送りますが、現状は「酒肴料」としてお金を包むようにします。 また、今後9品目ではなく、3,5,7と略式にする場合は
  • 7品目の場合は目録、長熨斗、金宝包、寿留米、子生婦、友白髪、末廣
  • 5品目の場合は目録、長熨斗、金宝包、友白髪、末廣
  • 3品目の場合は目録、長熨斗、金宝包
という品目になっていきます。

結納品って大変・・・基本はパックや会場で購入して済ませてしまう

さて、結納品のことはなんとかんくご理解いただけたかと思います。テストでもないので、なんとなくで大丈夫です。一つ知ってほしいのはめんどくさいものではなく、両家が二人と両家の幸せを願って贈るものです。 実際に行う際は結納品を販売している業者はたくさんあるので、そういったところとご相談しながら決めるのが楽です。しかし、そもそも何も知らないでそういった所とご相談すると必要以上に高いものや豪華なものを購入してしまうこともあるので、まずは事前知識予備知識として知っておくべきでしょう。 また、金銭的な問題だけではなく、それぞれの結納の意味や成り立ち、結納品の意味について知っておくことで、結納を単に「こなすもの・済ます物」ではなく、一つの大事なイベントとして思い出に残ることでしょう。
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