デジカメやスマホに撮りためた子供の写真、ついついそのままにしていませんか?写真データを撮影した端末に保存しているだけでは、故障した時にすべて消えてしまうリスクがあります。それに、全ての写真が時系列に羅列されてるだけでは、あとで見返すのも大変ですよね。そこで今回の記事では、撮りためた子供の写真のバックアップを取る方法を3つ紹介していきます。デジタルデータはいつ消えてしまうか分からないので、バックアップが非常に大切です。
クラウドストレージに保存する
オンラインのクラウドストレージで保存する方法は、今では一般的なものとなりました。低容量であれば無料で使用できるものが多く、アプリをダウンロードすればスマホと連携して、自動的にバックアップしてくれる点が大きな強みです。写真を撮るのはスマホが中心で、デジカメをたまにしか使わないという方におすすめです。また、ストレージーサービスは写真に限らず、動画などあらゆるファイルのバックアップ・共有に役立ちます。種類はたくさんありますが、手軽に利用できる有名なものを紹介していきましょう。
マイクロソフトが運営するクラウドストレージです。すでにMicrosoftアカウントを持っている方も多いでしょう。OneDrive のみが使えるエディションと、Microsoft Office の各サービスとともに利用できるエディションの二つの形態で提供しています。
操作画面がシンプルで使いやすく、PCだけでなくスマホからでもアクセスできるのが強み。現在、無料で5GBまで保存できますが、100GB月額1ユーザ¥224、1TB年額1ユーザ¥6,480、無制限年額1ユーザ¥13,080などがあります。
Google が提供するストレージサービスです。Gmail や カレンダー、 Google Meet 等、G Suite 内の一つのサービスとして提供しています。基本的機能や料金の点でOnedriveとかなり拮抗しており優劣は付けにくいですが、無料で15GBまで保存できるので、容量の点ではGoogleドライブに軍配が上がります。
Dropbox社が提供しているクラウドストレージサービスです。 複数のサービスを提供しているGoogle ドライブや OneDrirve とは違い、単品で提供されています。基本性能はGoogle ドライブや OneDrirveと変わりませんが、「ファイルの復元機能」の有効期間が半年と長く、誤ってファイルを削除してしまったときのサポートがしっかりしていると言えます。
フォトブックにする
バックアップを確保したはいいものの、そのまま放置ではもったいないですよね。数ある写真の中から、お気に入りのものをピックアップして、「本」という形で収めるのはいかがでしょうか。実際に手に取れるようにすることで、想い出を振り返る楽しみができますし、見直すときに大量の写真を眺める必要がなく、人に見せたり、贈ったりすることもできます。
アルバムを購入したり、使う写真を選んだり、レイアウトを考えたりする手間が面倒という人は、デジタルのフォトアルバムを利用してみましょう。自動画像セレクト機能や自動レイアウト機能を持っており、お手軽に作ることができますし、増刷注文も可能です。もちろん、じっくりこだわりたいという方は手作りするのもいいでしょう。
フォトブックにもいろんなものがあり、どれを選んだらいいか迷ってしまいますね。ここでは選ぶ際のポイントを解説していきます。
写真枚数
フォトブックの厚さによって収められる写真の枚数は大きく異なります。たくさんの写真を入れたいのであれば、分厚い(もしくは1ページにたくさん収められる)ものがいいですし、本当に厳選した写真だけ入れたいのであれば、ページが余りすぎるのもよくないので10枚程度の薄い(もしくは大きい写真を収める)ものがいいでしょう。
画質の良さ
アルバムを作るうえで忘れてはならないのが写真の画質ですね。自分でプリントするなら別ですが、デジタルフォトブックなどプリントも業者に任せるのであれば大事な要素です。
高画質と低画質ではかなりの差があり、基本的にはフォトブックの値段と相関しています。「毎月一冊まで無料」などの売り文句にひかれて購入したら、あまりの低画質さに後悔することもあるかもしれません。中には高い値段で低画質のものもあるので、きちんと見極めてから注文することをおすすめします。
綴じ方
フォトブックの綴じ方には大きく分けて、本と同じような無線綴じ、無線綴じよりも開きやすい糸綴じ、ページが180度フルフラットに開く合紙綴じ、リング製本の4種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
無線綴じはオーソドックスなタイプで、最も安価です。中央の綴じ込み部分が開きにくいため、写真が見開き二ページにまたがるようなレイアウトは難しいでしょう。無線綴じの中でも最近増え始めたPUR製本は、新しい製本糊を使用しており、従来のホットメルト糊よりも柔軟性が高くノド部分を開きやすい特徴があります。PUR製本が選べるフォトブックサイトとしては、フォトレボ、アイプリ、撮るだけフォトブックなどがあります。
合紙綴じは、1枚の写真を見開き2ページに渡ってレイアウトするため大画面の表現ができます。用紙が貼り合わせてある分ページがぶ厚く重くなり、記念アルバムといった感じで、持ち運びにはやや不便でしょう。合紙綴じが選べるフォトブックサイトとしては、ビスタプリント、PhotoJewelS、マイブック、フォトバックなどが有名です。
糸綴じは、用紙を束ねて二つ折りにして糸を通し、綴じ合わせた製本方法です。無線綴じよりもページが開きやすく、独特の風情があり、背表紙付きのハードカバーで装丁すれば丈夫で耐久性も高くなります。ただ、珍しい様式なので糸綴じのフォトブックを採用している業者は多くありません。糸綴じが選べるフォトブックサイトとしては、マイブック、フエルフォトブックなどがあります。
リング綴じは、糊づけせず、用紙に穴をあけてリングを通して綴じる製本方法です。ページが360度開くのが特徴で、カレンダー、スケッチブック、ノートなどによく採用されます。プラスチック製のほか、鉄製のワイヤーリングがもあります。カジュアルな雰囲気で、値段もハードカバーより安価です。リング綴じが選べるフォトブックサイトとしては、ビスタプリントがあります。
他には、
・表紙はハードカバーかソフトカバーか
・スマホで作成するかパソコンで作成するか
・ツールが使いやすいか
なども判断材料になるでしょう。
外付けHDDに保存する
たくさん写真を撮る人、jpgでなくRAW形式で保存したい方には外付けHDDがおすすめです。あまりなじみが無いかもしれませんが、外付けHDDは大量の写真データを保存するのに適しています。
最近の製品では、4TBのHDDが1万円程度の値段で購入できます。容量の軽いデータの保存・共有であればクラウドで済みますが、枚数が増えて容量が大きくなると、月々の利用料金がかさんでくるため、外付けHDDを利用したほうがコスパがいいでしょう。一日に膨大な量の写真を撮影するプロのカメラマンなどは、外付けHDDを活用している方も多いです。複数の外付けHDDを同期して保存し、一方を実家など自宅とは別の場所に置いておくとさらに安全です。
うっかり写真が消えないようにバックアップを!
ここまで、三種類の保存方法を見てきました。それぞれの特徴をまとめると、「オンラインストレージは、自動で同期され、お手軽に保存できる。ネットに保存されるため、災害時にも強い」「フォトブックは保存と鑑賞を兼ねる。こだわれる。見返すのが楽しい。」「外付けHDDはとにかく大容量のデータを安価に保存できる。」となります。大切なお子さんの写真を保存するときは、用途に合わせてそれぞれの方法を使い分けられるといいですね。