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近年食物アレルギーをもつ人がとても増えています。その原因は定かではありませんが、食生活の変化や環境の変化など、様々な要因があると言われています。食物アレルギーがあると日々の食生活に制限があり、程度は人それぞれですが通常の食事がとれない場合が多いです。 卵、乳製品、小麦、甲殻類、果物……披露宴で出される豪華な食事には、食物アレルギーの原因となる食品が多く含まれています。また、アレルギーに限らず、ベジタリアンや宗教的な理由で特定の食べ物が食べられない方がゲストにいらっしゃった場合、どうしたらいいのでしょうか。今回の記事では、結婚式を行う際、そういった方に配慮するためには気を付けるべきポイントについて解説していきます。結婚式に来てくれたゲストに、気兼ねなくごちそうを楽しんでもらいましょう!
まずは、ゲストの中に食物アレルギーを持っている方がいるかどうかを確認します。アレルギーの確認は通常、招待状のやり取りによって、出席・欠席の確認と同時に行います。 招待状に同封する返信ハガキには、アレルギーの有無を選択する欄、そしてアレルギーを持っている場合はそのアレルゲンとなる具体的な食材を記入する欄を必ず設けましょう。
返信ハガキを読み、アレルギーを持っているゲストが確認したらそれで終わりではありません。アレルギーの程度によって、少しの量なら食べても問題ない場合、その食材を完全に取り除かなればいけない場合、料理の湯気にも反応するためテーブルごと離す必要がある場合、結婚式の参加そのものを辞退してもらう必要がある場合など、様々なケースが考えられるからです。
例えば食材に「卵」と書いてあっても、天ぷらの衣はセーフかもしれませんし、もしかしたら魚卵のことを指しているかもしれませんよね。アレルギーは命にかかわる問題なので、万が一にも齟齬があってはいけません。アレルギーを持っているゲストがいる場合、その人と個別に連絡をとり、アレルギーの程度や必要な対応などをより詳しく聞いた上で、個別に対応をしましょう。
ゲストの中にアレルギー持ちの方がいることが判明した場合、次にすべきことは式場への相談です。近年は、アレルギー反応の身体に及ぼす危険性の重大さが周知されたこともあり、多くの会場でアレルギー対応がとられています。
ですが万が一が起こらないよう、必ず事前に会場やレストランへ連絡し、具体的にどのようなサービスを行っているのか、どの程度まできめ細かく対応できるのかしっかりと確認しておきましょう。
会場選びの段階からアレルギー対応を視野に入れつつ探していると、慌てずに済みますね。
料理を用意する際、アレルギーのほかにもう一つ見落としがちなのが、ベジタリアンの存在。ベジタリアン文化が根付いていない日本では、アレルギーに比べて対応が遅れているのが現状です。
日本に住むベジタリアンの方は、結婚式にお呼ばれしたとき、「せっかく出されたものを食べないのは申し訳ないけど、動物性食品はやっぱり食べられない」「他人の結婚式に来てまで自分の思想を貫くべきなのか?」「いっそ辞退すべきか?」と非常に葛藤するといいます。
自分が招待するゲストにはそんな悩みは抱えてほしくないですよね。もし招待するゲストの中にベジタリアンの方がいることを知っている場合は、必ず電話やメールなどで個別に連絡をとりましょう。
一口にベジタリアンと言っても、お肉だけ食べられないペスコ・ベジタリアン、お肉と魚が食べられないラクト・オボ・ベジタリアン、お肉と魚と卵が食べられないラクト・ベジタリアン、植物性食品だけ食べるヴィーガンなど、様々なカテゴリーがあります。
ベジタリアンになる背景にしても、健康のためだったり、環境保全のため、宗教的理由など様々です。直接本人から詳しく話を聞いて、可能な限りのきめ細かい対応を取れるのがベストです。
もしかしたらゲストの中に、自分たちが把握しきれていないベジタリアンの方や、そのほか特別な事情で特定の食材が食べられない方がいるかもしれません。そういった可能性を考慮するなら、結婚式の案内状の最後に、「アレルギーの他、苦手な食材などがございましたら返信はがきにてお知らせくださいませ。」など、食べられない食材があれば返信はがきにて知らせてほしいことを伝える一文を添えておきましょう。