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コラージュアートとは、異なる素材を切り取り、一枚の絵にしていく芸術手法です。使われる素材には布や植物、砂、写真、印刷物(雑誌、新聞、絵)、リボンなど様々なものがあります。
コラージュ(collage)はフランス語で「貼り付け」「糊付け」を意味する言葉で、20世紀初頭にジョルジュ・ブラックとパブロ・ピカソによって作られた造語です。起源には諸説あり、ブラックとピカソが使い始めたのが最初とされていますが、1860年代頃、ビクトリア朝時代の英国で、貴族女性の趣味として、動物の身体に人間の頭を組み合わせたシュールレアリスティックなコラージュ作品が作られていることが確認されています。
異なる素材を組み合わせることで、素材が本来持っていたイメージや性質から離れて、新しいイメージや性質が生み出されることから、「錬金術」と言われることもあります。
コラージュアートは、すでに存在している素材を切り取って使うため、自分で絵を描く必要がありません。そのため、絵心に自信がない方でも簡単に始めることができます。
また、お金がかかりません。スポーツを始めるには道具が必要ですし、音楽を始めるには楽器が必要です。趣味にはなにかとお金がかかるものですが、コラージュアートに必要なのはハサミ、カッター、糊など家にあるものだけ。他の趣味に比べれば、圧倒的に少ない初期費用で始められます。
特殊な技能もお金もいらない。身の回りの物から素材を用意して、自分の想像力のままに、ジグソーパズルのようにつなげてくっつけて、一つの作品に仕上げていくだけ。コラージュアートは、歴史のある本格的な芸術手法ですが、アートに詳しくない方にとっても敷居が低いアートといえるでしょう。
用意するものは、カッター、カッターマット、ハサミ、ピンセット、糊、台紙、使いたい素材、切り抜いた素材を保存する用のファイル・ケース類、これで全てです。
素材を切り抜くためのカッターは、普通のカッターよりも角度の鋭いデザインカッターがおすすめです。曲線部分はカッターでは綺麗に切り取りづらいので、ハサミを使います。また、カッターを使う際は、必ずカッターマットを用意しましょう。下の土台を傷つける心配がありませんし、ゴム製のマットを敷いた方が素材も切り取りやすいです。
素材を張り付ける糊は、液体性のものよりもスティック糊のほうが台紙がしわになりづらいのでおすすめです。台紙は何でもいいですが、糊がつかないツルツルしたものは避けましょう。
実際にコラージュアートを作る手順を詳しく見ていきましょう。
結婚式のテーマに悩んでいる新郎新婦にとっても、コラージュアートは役立ちます。Instagramなどで「コラージュアート」で検索すると、たくさんの結婚式の作品が出てくるのです。「この会場の雰囲気、好きかも」「こういう演出やってみたい」など、色々なアイディアをぜひ参考にしてみてください。