今の若い方には馴染みが少なくなっていた「結納」そして結納に伴う結納金は当事者の新郎新婦だけでなく、両家のご両親にとっても頭を悩ませます。地域や時代によってしきたり、ルールがあり非常に頭を悩ませます。実際アンケートによると結婚した新郎新婦の役3割しか結納を実施していないようなので、少しづつですが、略儀可や形を変えて省略などがされていますね。そこで今回はその中でも特にデリケートな結納金についてご紹介します。他のサイトでは難しい言葉で書かれていてよく意味がわかないことも多いと思いますので、噛み砕いてご説明します。そして、最後にこういった難しい問題を上手く解決するためのキラークエッションをご紹介します。その質問を使う前にしっかりと予備知識やスタンスとして知っておいていただきたいものもあるので、読んで頂き、みなさんの参考になると幸いです。
まず、結納や結納金についての地域文化の違い
これからご紹介していきますが、結納や結納金については結婚式などよりも地域文化が色濃く反映されるものです。地域によってはこれからご紹介するやり方ではないかもしれません。東西・各地方にもよって違いますが、中には特定の村だけはそういう文化でやるんだ!という場合もありますので、よく気をつけてください。また、自分の両親や相手の両親が今は東京などに住んでいるかもしれませんが、実家の生まれ育った地方の習慣を重んじる方もいらっしゃいますので、しっかりとお互いの両親で話していきましょう。
こういった話を聞くと大丈夫かな・・・と、心配になるかたも多いかと思いますが、
結納や結納金については「時代とともに形式が変化し、なおかつ地域差が非常に大きい」ということを理解していただければ、お互いの両親の出身やそこの文化などにも気を配れるはずなので、大失敗することはないでしょう。
そもそも、結納金とは?
結納金とは結納の際に新郎側両家から新婦側両家送るもので、結納品のなかのひとつである着物や帯地、つまり花嫁衣装などの現物を贈っていたものが時代の変化で現金に変わり、結納金、御帯料(関西は小袖料)と言われるようになりました。
よく結納金について「このお金であなたの娘さん頂きまっせ。」と物のように扱われている気がして、、、という新婦もいますが、全く違います。そもそもはこの結納金(御帯料)で好きな花嫁衣装買ってくださいね。これで嫁ぐ準備をしてくださいね。という意味合いなので、気を悪くなさらないようにしましょう。
結納金はいくらがいいの?
気になる結納金ですが100万円が相場のようです。アンケートによると50〜60%が100万円、次点で51から99万円が20%強となっており、約15%は150万超だそうです。
いくら払うかと言うのでは正解がないので難しいのですが、100万円200万円などのきりが良い数字か、70万、80万などの縁起の良い数字が好まれます。
また結納金は新札です。ご祝儀でさえそうなので、当たり前ですが。ご祝儀とは違い桁が違うので、前もって銀行にお願いをしておくといいでしょう。100万円となると、銀行の帯封が付きますが、数える手間も省けますし、帯というのは結婚において縁起の良いもの扱いされているので、つけたまま渡してかまいません。
結納金は誰が払うのか・負担するのか
これは嫁、もしくは婿を向かい入れる側が送る側に支払います。つまり一般的には新郎側から新婦側への贈ることになりますが、婿入りなどする場合は新婦側から新郎側へ結納金を贈ります。ちなみに婿入りの場合は結納金は3倍程度の相場になります。
そして結婚する本人なのか、その両親なのかははっきり言ってその方のお財布事情次第です。結納は両家の儀になりますので、基本的には両親が負担することもあるそうです。ただ、最近では晩婚化が進み、本人も稼ぎや蓄えもあるから本人が出すことが増えたようですね。
結納金の使い道は??
気になる結納金の使いみちですが、あくまで結婚への身支度料として新郎側から支払っているので、身支度ではなくとも二人の新生活や結婚式に向けてお金を使うことが多いです。一応受け取った側は何に使ったかを公表する必要はないのですが、今後のためにもお互いが気持ちよく慣れる、つまり両家の大切な娘息子のために使われることが望ましいでしょう。
結納金の使い道
- 結婚式・披露宴の披露
- ハネムーンの費用
- 新居や引越費用
- 子供のための貯金
- 結納返し(これはまた別で特集します。)
などが一般的です。
実はご紹介していなかったのですが、(一般的に)新郎側が結納金を送る分、ホテル代などの会食費や交通費、などは新婦側持ちにする仕来りがあります。
結納とか結納金ってどうすれば?その悩みを解決するたった1つの質問は
結婚式のやり方に両親のこだわりが反映されることもありますが、結納となると特に両家のための儀という色が強くなります。そのため、両親のこだわりや考えが非常に大切になり、これを間違えると一生のわだかまりを両家に残すことになるので要注意です。
人によりますが、「お父さん、新郎くんに結納金いくらにしようかって相談されたんだけど、どうすればいい〜?」と言われたら、「なんだと!軽く見よって!娘はやらん!」となりかねません。本当です。
そこで一番いい聞き方をお伝えします。結納の形式については時代や地域などの背景によって様々になりますが、周りがなんと言おうと両家の両親の考え方が正解扱いになります。それを踏まえて一番いい聞き方はまずはそれぞれの息子・娘から両親に
「お父さんたちの結納ってどんな感じだったの〜?」
と結婚が決まってすぐくらいに、両親の思い出話を軽く聞くくらいでまずは結納や結納金に対する経験や体験談を情報収集をすることです。そしていろいろと両親の結納に対する考え方や流儀を吸収しておくべきです。
あくまで主語は「私達の結納」ではなく、「両親の結納はどうだったのか」聞くことです。そうすると大抵は「私たちはこうだったわね〜」から「あなた達の結納は○○のようにすれば?」とたいてい答えが返ってくるものです。
ここで一点注意すべきなのは仮に「別に今時結納金とかやらなくてもいいと思うけどね」と言われても「本当におもっているのか」という点です。両親も相手両親の様子を見ながら発言している可能性が高いので、鵜呑みにして、じゃあ無しで!と決断するのは尚早です。
できればお互いにヒアリングして両家の様子を見ていきましょう。もし片方がやる気満々なのであればしっかりとやるべきですね。やる気満々なのをスルーするのは本当にまずいです。断るにはそれなりの理由を相手にご説明する必要があります。
また、もし仮に両親がどちらでもいいんじゃないか、となった場合は「じゃあ私達で考えるね!」というところで一旦切り上げましょう。よくある落とし所としては結納金ではなく「婚約指輪」と「時計やスーツ」などを贈り合うことにしたなどです。周りをみていても結納の代わりに「指輪を」という代替的な意識はないですが、元をたどると結納を行わないものの、贈り物として婚約指輪を上げる風潮に切り替わってきた感じもあると思います。
最後に:結納とか結納金って本当に難しい
冒頭にもお伝えしましたが、時代×地域×両親の考え次第で正解もないです。もちろんやる場合のマナーはありますが。結婚式全てにおいて言えることですが、しっかりとお互いのパートナーと話し合うこと、そして両親とも話すことです。結納や結納金についてはどちらかが軽んじた場合思わぬトラブルにもなりうるので、慎重にヒアリングしていきましょう。