結婚が決まり、式場を探そうといった時にいきなり何をしますか?
昔からのあこがれの式場がない限り、また憧れの挙式や結婚式場があったとしてもまずはゼクシィやマイナビウェディング、楽天ウェディングなどの結婚式場探しのサイトをみて、いろいろ条件を絞り込んでみるのではないでしょうか。
世の中にはたくさんの結婚式場探しサイトが多く存在し、それぞれがライバル同士競っています。
結婚式場サイトを否定するつもりは全くありませんが、運営会社は営利団体。
基本的には利益を追求するためにサイトを作り込み、そしてより多くの式場に掲載してもらい、多くの新郎新婦に見てもらうこと、そして新郎新婦が自社のサイトから式場に足を運んでもらうために努力をしています。つまり広告です。
私はこのような媒体系の営業をやっていましたので、その知識を活かして、新郎新婦がそれぞれちゃんと結婚式場を探し、見つけ、幸せな結婚式を挙げられるお手伝いができればと思います。
そのために、結婚式場探しサイトを見る目を養っていただきたいと思います。
結婚式場サイトの探し方:目を見る目を養う
ページをくまなくみて、自分たちの好みを選ぶだけでしょ?と思うかもしれませんが、新郎新婦の皆様は何件ほど結婚式場の会場見学・ブライダルフェアに参加するでしょうか。
おそらく殆どの人が〜5件ほど、多くても10件程度のブライダルフェアどまりです。
地域によって異なりますが、東京大阪などでは絞り込んだとしても100件以上の候補が上がる中で、5件、10件を見つけることになりますが、この最初の会場見学の候補選びで間違えてしまったら結婚式に満足する可能性は一気に下がります。
なので、本当に新郎新婦の希望を叶えられるためにはブライダルフェアに行く前にしっかりとした目を養う必要があるのです。
まずは結婚式場サイトの仕組みを理解する
こういった結婚式式場サイトは掲載してお金をもらう、もしくは式場に足を運んでお金をもらう仕組みになっています。
そして、その中でも特にお金を生むポイントとして2つの柱があります。掲載型課金の仕組みを例に紹介しましょう。
発見性を高めるオプション
まず1つは発見性といわれるジャンルで、簡単にいうとサイトの中で目立たせるプランです。
わかりやすいもので言うと地域で絞り込んだときの式場一覧で一番上にいつも表示されるプラン、そしてそれを除いて上位ブロックに表示させるプラン、その他有象無象な順位になるプラント表示順に関してだけでも複数パターンあります。
更に検索一覧を見ていると、上の方は小さい画像のサムネイルなどで装飾されていますが、段々と下に行くとやけにシンプルな一覧などになります。これは全て式場がお金を払って、一番上や上の方、もしくは目立つ形式で掲載してもらっています。
魅力を伝える内容充実型のオプション
また各式場のサイトを見比べていただくとわかると思うのですが、同じような式場のページ構成になっていますが、よく見るとA式場は写真が豊富だけど、Bはあんまりない。C式場はこんな紹介ページもある!と気づくかと思います。これが魅力訴求系のオプションです。
目立っているからいい式場ではない!広告費をかけているだけ
媒体企業は企業に対して「もっと新郎新婦様に来てもらうために○○しましょう」という提案をし続けます。
つまり「今月はあまり来場予約がなくて」→「それではまず多くの人に見てもらうために上位表示オプションを使って見つけてもらいましょう!△△万円です!」→「ページは多く見てもらったけど、なかなか来場につながらない・・・」→「中身をもっと充実して魅力を伝えましょう!○○万円です!」なんて営業をしているのはないかと思います。
また、よく各サイトのトップページにある「○○特集!」や編集部が書いた風の記事の中に突然特定の式場の紹介が出てくるのも特集系広告です。
これらの仕組みを知っているだけでだいぶ違います。
なぜならこういった背景を知っているだけで過度な露出、すごいいい風の記事に惑わされずに自分たちにあった探し方をすることができます。
もちろん実際にいい結婚式場ばかりだと思います。
結婚式場サイトや、広告を払っている式場のことを否定するつもりは毛頭ありません。
ただ、本当に新郎新婦にぴったりで素敵な式場があるのに目立たないばかりに巡り会えないのは双方にとって残念ですからね。
結婚式場探しサイトの見方・探し方
まずは結婚式探しサイトを見る前にサイトを見る際の注意点を上げていきます。
これからご紹介するものは必ずしもそうではないですが、可能性もあるのでしっかりと心がけましょう。
結婚総合情報サイトの写真に騙されるな
まずはこれですね。結婚式場総合情報サイトの写真は本当に美しいですね。
どれを見てもここで挙げたくなるくらいに素敵な会場がたくさんあります。
そのくらい重要な写真ですからもちろん、式場も媒体も努力をします。
- カメラマンはもちろんプロ
- 天気は快晴じゃなければ延期
- 自然光で足りなければ照明も
- テーブルなどの各種装飾や、料理は全て最高ランクプランの装飾
- モデルを使った被写体
- フォトショップなどの画像加工ソフトを使った編集
このくらいは当たり前です。
ただ式場探しに写真は必ず必要ですので、見るなとはいえないですが、写真を見ても装飾は5割減、人も自分たち、天気は曇りくらいを想像して選ぶのがいいでしょう。
探し方のポイント:サイトに掲載された見積額ではできない可能性が高い
よく「美容着付あり」「ペーパーアイテム」もあり!とかいてるサイトがありますが、確かにあります。
でも別料金の可能性もあります。更に言うと別料金だと虚偽広告になる可能性もあるので、セットのやつはかなりシンプルなものなどグレードアップしたくなるようなものだったりする可能性もあります。
「あ、この価格でこのパッケージいいね!」は最後に絶対見積が上がります。
探し方のポイント:情報も解釈次第で少し広げている可能性もある
例えば最近多様化している結婚式スタイルにマッチしていますよ感を出すために、
ガーデンウェディング!少人数婚!○○スタイル!
と書いていることもありますが、「できるっちゃできるよ」って言う場合も非常にあります。
探し方のポイント:ランキングは本当か
○○ランキングとか結構あると思いますが、正直怪しいものです。
操作しているというと大げさですが、「人気ランキング」といっても多大な広告費を払った結果多くの人に見てもらっている→ランキング上位ということも。
ランキングに載っている式場だから間違いない!とは思わないようにしましょう。
探し方のポイント:口コミとネットの情報は話半分に
ランキングも含めてですが、口コミや他の結婚式場探しサイト、式場名で検索してみると良い評判が多く聞こえてくることも多々あると思います。
ついつい他の関係なさそうなブログだから安心、口コミが良さそう、とか思うかもしれませんが、本当かどうかわからないので鵜呑みにするのは止めましょう。※お金が動いているかも
中でも一番安心なのはInstagramやTwitter、Facebookなどの花嫁のSNSの感想でしょう。
最適な結婚式場の探し方の流れ
いままでいろいろと話していましたが、結婚式場探しサイトを使わない結婚式場探しなんて今の時代非効率すぎるのでしっかりと目を養った上で探していきましょう。
自分たちの希望・軸を整理する
まずいちばん大事なのはこのポイントです。
いきなり結婚式場探しやブライダルフェアに行くと初心者はやられます。
本当に自分たちが大事にしたいことを忘れて冷静に考えればどうでもいいオプションや特徴に流されて結婚式場を決めることになります。
あくまで個人差はありますが、下記のような項目が初期では軸になるのではないでしょうか。
- 費用
- 立地
- 結婚式場の種類(ホテル・ハウスなど)
- 披露宴のタイプのイメージ(緑に囲まれて〜とか)
- 招待したい人数の概算
- 特に気にかけなければいけないゲスト:高齢の祖父母や赤ちゃん連れ
このあたりでしょうか。
見やすい式場探しサイトで条件にあった式場を探してみる&見学してみる
まずはいわゆる大手どころの結婚式場探しサイトで自分たちで決めた条件で探してみましょう。
今の段階では特にどこのサイトで決めなくては!と肩肘をはらず、いろいろなサイトを適当に眺めてみて、一番自分が探しやすいサイトを見つけてみることが大事です。
そして、ちょっと条件に近そうなところに早速式場の開いているブライダルフェアにいってみることをおすすめします。
もちろんそこでは決めず、結婚式の雰囲気、プランナーさんからの営業を体験してみるということです。
なぜなら条件を細かく絞り込んだあと、かなり気になっている式場に初めて行くと「今日お申込してくれれば〜」営業にやられる可能性があるからです。
もちろんよく悩んで判断しているのであればいいですが、他を見ずに決めてしまう可能性もあるので、この条件が定まっていない(=全然決める気のない状態)で結婚式のプランナーさんからの営業に慣れておくことは非常に重要です。
また、ウェディングプランナーや営業が出てくると思いますが、その人達のサービスや言葉遣い、顔の元気さなどもしっかりと見ているようにしましょう。
改めて条件を見直す
最初に決めた条件は漠然としているとおもいますので、いろいろな式場を見ているうちに、あれもしたい、これもしたい、こういうのも素敵だね!というのがたくさん出てくると思います。
それは当たり前のことですので、最初に決めた条件を見直していきましょう。
おそらくこの条件を元に結婚式場を本格的に探していくことになるので、新郎新婦しっかりと相談することが重要です。
条件を絞り込んだ状態で、複数の結婚式場探しサイトを見てみる
今度は細かい条件を決めたぶんその条件を元に複数の式場探しサイトを見ていきましょう。
できればゼクシィやマイナビ、楽天、ウェディングパークなど大手どころだけではなく比較的中小のサイトも一緒に見てみることが重要です。
中には掲載費用や営業の問題でどれかにしか掲載されていなかったり、中小のサイトにしか掲載されていない掘り出し物もあるかもしれません。
なんどもいいますが、大手サイトに載っているからすごい式場だというイメージは誤りですので、気にせず自分たちの条件にマッチした式場をピックアップしていきましょう。
自分たちが回れる式場の個数に絞り込む
それでもやはりまだまだ個数は多いかと思いますので、最終的には式場を絞り込んでいきましょう。
絞り込み方としては
優先順位の高い条件にどれだけマッチしているか
です。費用面などは正直結婚式場探しサイトで判断するのは怪しいですが、あくまでどっちの式場が高くなりそうか程度の参考にして絞り込んでいきましょう。
式場探しサイトを使った素敵な式場の見つけ方
それでは今日お伝えしたことを忘れないうちに実際に結婚式場サイトを改めて巡ってみてください。
「あーこういうことか」という納得する点も多いと思います。
そして、まずは軽い気持ちで式場見学体験をしてみることをおすすめします。
式場サイトリンク
個人的には一番見やすい・探しやすい・掲載数も多いのは大手どころのゼクシィかマイナビウェディングではないかと思いますので、リンクを張っておきます。結婚式場探し、がんばってください!