結婚のご挨拶に伺う際に手土産を持っていくという話を聞いたことがあるかと思います。
でもほとんど会ったことなくて、しかも年齢も自分の両親くらいの相手に手土産を選ぶのも難しいですよね。そこで今回は結婚のご挨拶に伺うときの手土産の選び方から渡し方のマナーまでご紹介いたします。
挨拶で持参する手土産の選び方
まずは実際に手土産を選ぶ前に、手土産選びで重要なポイントをご紹介します。
結婚挨拶の手土産相場
結婚挨拶の手土産相場は3,000〜5,000円です。意外に安いな!と思ったかもしれませんが、こちらの金額帯で大丈夫です。また3,000円を下回っても構いません。
なぜならこの手土産はご挨拶のお時間を頂いたこと・お宅にお邪魔させて頂く御礼の手土産です。娘さんを頂くのに3,000円というわけではありませんので、ご安心ください。
必ず挨拶に行く家庭の子が選ぶ手伝いをする
人には好みがあります。いくらヒットしている有名和菓子屋さんでも和菓子嫌いの両親には逆効果。
なので、必ずご挨拶に伺う方の家庭の息子・娘側が手土産選びに参加しましょう。これなら喜ぶ、これは嫌いなどしっかりとアドバイスすることが手土産選びでは非常に大事です。
好きだからと言って安易に選ぶのも…
一方で、好きだからそのジャンルについてこだわりがあるパターンもあります。お酒が好きだったりする場合はメーカーや種類の好みもあります。
お酒好きだから適当にこれ!ではあまり喜ばれないでしょう。※もちろんお酒が好きと聞いてわからないなりに選んでくれたという気持ちは伝わると思いますよ!
好きでこだわりが強そうなものについてはあえて選択肢から外すことも。
賞味期限が長いもの
相手に気を使ってしっかりと賞味期限が長めの物を選ぶといいでしょう。いくら美味しいものでも「本日中に召し上がってください。」はなかなか迷惑です。2週間から1ヶ月ほど、量が多かったり一度に食べきれないものであれば2ヶ月ほどの物が適切でしょう。
相手の近くのお店で買うのはNG
こちらもやってしまう方がいますが、相手の地元の銘菓やお菓子を買うのは避けましょう。もし、あなたが大阪に住んでいて子供の結婚相手が大阪土産を買ってきたら、「おいおい」となるかと思います。
迷ったら百貨店などの販売員に相談
ここまできて身も蓋もない話ですが、百貨店で購入する予定の場合はギフトコーナーの販売員さんに相談するといいでしょう。
予算や両親の好み、用途を伝えれば適切なものを何個か提案してくれるはずです。
結婚挨拶の手土産はお菓子がおすすめ
先輩新郎新婦の手土産をみると、長持ちするようなお菓子がよく手土産として選ばれています。甘いものが嫌いな場合でも甘くないお菓子などもありますよ!
- バームクーヘンなどの洋菓子
- モナカ・羊羹などの和菓子
- フルーツゼリー
- 地元のお菓子
がオススメです。
手土産にのし(熨斗)って必要なのか
何か手土産で持っていくし、結婚にまつわるから熨斗もちゃんとしないと!と考える方も多いかと思いますが、いきなり「寿」の熨斗はやめましょう。それは結婚を認めて貰う前には不適切です。
無地の結び切りの熨斗か熨斗なしという見解が多いですが、熨斗はなしでOKです。そもそも冒頭にお伝えしたとおりあくまで「お時間を頂いた御礼」や「ご自宅にお邪魔させて頂く」手土産なので、本来であれば熨斗は不要です。もしどうしても!という場合は無地の結び切りの熨斗を使いましょう。
手土産の渡し方・タイミング
緊張しながらご挨拶の言葉をいつ言うか考え、手土産をいつ渡すか考えていると、テンパってよくわからないタイミングで渡しがちです。
そこで、オススメなのは「席についてみなさんが揃った後」です。むしろこちらの記事を読んでいただいている方はこのタイミングに渡しましょう。
席に着く前に渡してもOKと説明していることもありますが、本来のマナーは全員が席についたタイミングで、相手の家長(父)に渡すのがマナーです。
そして、マナーの観点以外にも、場をつなぐ意味での役割も果たしてくれます。まず玄関前や席に着く前に軽く自己紹介やご挨拶をすると思います。その後みなさんが席につくと会話が一旦止まり、シーンとなるので、そのタイミングで
「改めまして○○さんとお付き合いをさせていただいております△△です。今日はお時間をいただきありがとうございます。こちら私の地元で有名なお菓子で、是非召し上がっていただきたいとお持ちしました」
と自己紹介を改めてするきっかけと、お菓子から他の話題にも繋げやすいので、このタイミングがオススメなのです。
お菓子の際についTVなどの影響で「つまらないものですが、、、」と言いそうになりますが、つまらないものをわざわざ持ってきたのか?となるというのがマナー業界の見解なので、先程の地元の話や「甘いものがお好きと伺ったので」など明るく渡すといいでしょう。
あくまで喜んでもらえるものを「悩んで」選ぶことが大切
今回の記事では具体的な商品名をご紹介しなかったのは悩むプロセスや決めるプロセスも自然と会話の内容になるのでご紹介はしませんでした。商品紹介を期待されていた方はすみません。
でも、ネットでパッと決めて!買うよりも、「いろいろと迷ったのですが、洋菓子が好きと伺っていたので百貨店の試食をまわって一番美味しかったのでこれにしました!」などのエピソードを話すと、仮に好みに合わなくても「ちゃんと選んでくれた真面目な子なんだなぁ」と喜んでくれるはずです。