披露宴に参加してくれたゲストに渡す、引き出物。
これが意外と結婚式のコストをかさ上げしているんですよね。かといってちゃちなものを渡して「けち臭い新郎新婦だな」と思われるのも悲しいもの。
そこで今回は、どうすれば印象を下げずに引き出物を節約できるのか、ちょっとした技を紹介していきます。コスト削減に悩んでいる新郎新婦はぜひ参考にしてみてください。
引き出物用の紙袋を自分で用意する
式場で引き出物を用意するとき、ゲストがスムーズに持って帰るために、必ず引き出物を入れる袋を用意する必要があります。これが意外とコストを底上げしてしまうんです。今は100均でかわいいデザインのもの置いていますし、雑貨屋さんでも安くてかわいいものがたくさんあります。
安易に式場で発注しないで、これを自前で用意するというちょっと工夫を加えて節約してみましょう。また、この時引き出物を詰める作業はこちらでするのか、式場スタッフがやってくれるのかの確認が必要です。
引き出物は式場で買わない方が節約になる
引き出物を選ぶ方法は色々ありますが、式場が用意しているものから選ぶのはメジャーなやり方ですね。しかし、式場の引き出物は一般価格よりも割高で、定価よりも高騰していることもあります。だから、ネットなどでもっと安い商品を探すのがおすすめです。
この時気を付けたいのが、持ち込み料についてです。引き出物一つにつき数百円の持ち込み料が課されることが多々あるので、トータルで見ると持ち込まない場合と同じくらいの価格になることも。プランナーさんに相談して、まずは持ち込み料がいくらかかるかを確認しましょう。
まとめ買いして割引をゲット
ネットなどで引き出物を買うとき、「30個以上で20%の割引が適用」といったサービスがよくあります。ちょっとした値引きでも総額が大きいと結構な割引になるので、こうした条件をチェックしたいですね。
割引を得るために、必要に応じてあえて多めに発注するという方法もあります。例えば50人分以上で30%の割引がされるサイトで、一つ6000円の引き出物を48人分用意するとします。何も考えず人数分購入すると、6000円×48人=28万8000円のコストがかかります。
しかし割引を得るためにあえて50人分買ったとします。そうすると、6000円×50人×0.7=21万円になりますね。なんと手元に残る引き出物が2つ増え、支払額は8万円近くやすくなりました。余った引き出物は自宅で利用すればいいので、問題もありません。
サイトによって値引き率もバラバラですし、ゲストの人数にも左右されるのでこれほど安くならない場合もありますが、まずは一度値引き率を確認して計算してみることをおすすめします。もしかすると、当初の予定よりずっと安い価格で発注できるかもしれません。
引き出物の品数は最低ラインを満たす
質を落とさずに引き出物のコストを下げるには、3品という引き出物の品数の最低ラインを満たすことが重要です。ちょっと豪華な品物にしても、2品だと「ケチったな」と思われてしまいがち。
3品用意するときに重要なのは、メリハリをつけること。引菓子やプチギフトは1000円ほどのものにして、メインの品物のクオリティを少し上げることで、全体的なコストは抑えつつ貧相な印象を取り去ります。どれも中途半端なのが一番よくないので、気を付けてください。
引き出物を宅配すると持ち込み料がかからない
引き出物の持ち込み料問題を解決してくれるのが、引き出物の宅配です。これは事前に引き出物の内容を選んで業者に発注し、披露宴の日や後日改めて引き出物を宅配で送ってくれるサービスです。
これなら式場に持ち込む必要がないので、余計なお金がかかりません。ただし、何も言わずに宅配にするとゲストが「引き出物はなしなのかな」と勘違いしてしまう可能性があるので、メッセージカードなどが必要です。これは一枚300~800円ほどで作れるので大した金額ではありませんが、ゲストの人数が多いと馬鹿にならないのでしっかりと事前に計算しましょう。
また、どの業者に頼むかによって送料も大きく変わります。全国一律で同じ金額を設定している業者、引き出物の金額によって送料が無料になる会社など、取り組みはバラバラ。かならず複数の業者で頼んだ場合のコストを概算して、より安い方を選んでください。
持ち込み料の撤廃を交渉してみる
見積もりを出す段階で、引き出物持ち込み料が無料にならないか交渉してみましょう。結婚式という晴れ舞台においてこうした交渉をしていいのか悩む人は多いのですが、式場側は意外とすんなりと受け入れてくれます。
特に、持ち込み料といった実際にはコストがかかっていないものは値引きしやすいんです。例えばキャンドルの代金を無料にしてほしいと頼んでも、式場は業者にキャンドルを発注し、そこにはコストがかかるので、なかなか上手くはいきません。
しかし持ち込み料は何のコストもかからず、ただサービス料として請求しているだけなので、値引きしたとしても式場は直接的な赤字にはならないんです。またプランナーさんや営業さんはノルマもあるため、数万円の値引きで一つの結婚式が決まるならと思い、意外とこうした交渉を呑んでくれます。
節約するなら人気カタログは避けたほうがベター
最近はカタログギフトを引き出物にするのが主流ですが、安く抑えたいならこれは避けた方がいいですね。
カタログはたくさんの商品が掲載されていることもあり、だいたいいくらくらいか想像がつくもの。
それにゲスト側ももらい慣れているので、「先日の結婚式でもらったカタログギフトより、こちらの方が安いだろうな」という印象を持ちやすいんです。
また、調べようと思うとすぐに値段がわかるのもネックです。何かの品物であればどこで購入するかによって値段が変わりますが、カタログはブランドサイトに行けば一発で価格がわかります。万が一調べられた時に「引き出物に〇〇円しか使われていないのか」とがっかりされそうなので、気を付けてください。
引き出物の贈り分けで節約
ゲストが友人か上司かなどによって、いただくご祝儀の額は変わります。ですからそれにあわせて引き出物の種類も変えたいですね。一律で渡すとなると全員にある程度のものを渡さないといけないのでお金がかかりますが、友人の引き出物のランクを少し下げることで節約ができます。
まず高めに設定したいのが、親族です。だいたい7000~1万2000円くらいが妥当ですね。これから深く長い付き合いをしていく相手ですので、あまりに安物だと失礼です。次が、主賓挨拶などを引き受けてくれた目上のゲストです。お礼の気持ちも込めて、8000円くらいのしっかりした引き出物を渡した方がいいでしょう。同僚や学生時代の友人は、3000~5000円くらいのものにして節約しましょう。
ゲスト用のアイテムを引き出物と一緒に持って帰ってもらう
式場によって、ゲストそれぞれに用意したアイテムを持ち帰れることがあります。これがあると引き出物にプラスされた印象になるので、少し安めの引き出物を選んでも全体の質は下がりません。
例えば、それぞれに割り当てられたカラーナフキンを持ち帰れる式場は多いですね。さらに、名前札にこだわった場合はそれも持ち帰ってもらいましょう。またテーブルの装飾として使ったお花も持ち帰れることがあります。プランナーさんに確認し、何がプレゼントとして使えるのかを聞いてみるといいですね。
引き出物は一家族に一つで節約
親族や仲のいい友人など、家族の全員をゲストとして招待することがあります。この時、引き出物は一家族に対し一つでOKです。というのも、引き出物は基本的に招待状の数を基準に考えます。一家族に対しては一枚しか招待状を送らないので、引き出物もそれに準じるんですね。
また、ご祝儀も一家族から一つとなるはずです。人数分のご祝儀をもらわないのに、引き出物は人数分用意するとバランスが悪くなってしまいます。まずは一家族に一つ分用意しておいて、あとから家族それぞれからご祝儀をもらっていたことがわかった場合、お礼を送ればいいでしょう。
オプションを付けることで引き出物料金を割引
式場で引き出物を購入する場合、何かオプションを付ける代わりに引き出物料を安くできる可能性があります。
キャンドルサービスやバルーンシャワーなどをやりたい場合、「これがやりたいけど予算がいっぱいいっぱいだから、引き出物の方で値引きはできないですか」と頼んでみましょう。
式場側からすれば、オプションをつけてもらったほうが利益総額は上がります。新郎新婦も自分たちがやりたいことをより安い価格で実現できるので、これならありがたいですよね。
披露宴に呼ぶゲストの人数を減らす
披露宴に来ていただいたからには、ゲストを手ぶらで返すわけにはいきません。しかしゲストの人数が増えれば増えるほど、引き出物の金額はかさみます。ですから、そもそもゲストの人数を抑えるという考え方があります。
5000円の引き出物を50人分用意すれば25万円かかりますが、20人であれば10万円で済みます。その代わり、二次会を開いてそちらでたくさんのゲストを呼べばいいんです。二次会なら引き出物はなくてもいいので、飲食代の分の参加費をもらえばOK。マイナスになることがないので、ゲストの満足度を低くせず、結婚式にかかるお金の総額を抑えられます。
引き出物を節約してコスパのいい結婚式を
最近はスマ婚なども流行りはじめ、結婚式になるべくお金をかけないという流れができつつあります。バブルのころはとにかく派手にやるのがよしとされていましたが、最近ではつつましく上げる結婚式も魅力的だという価値観に変わってきているんですね。
ですから、引き出物を上手に節約し、コスパのいい結婚式を挙げてください。そうすればその分新居やハネムーンに資金を回せるので、二人にとっても幸せな生活が送れそうです。