結婚式では色々なムービーを流しますが、なかでも重要なのがオープニングムービーです。
今回はそんなオープニングムービーを、iPhoneなどを使って自作する方法をご紹介します。
オープニングムービーの作り方
オープニングムービーを作るには、まず内容を考えます。どんなメッセージを伝えるか、コンセプトはどうするか、何の曲を使うかなど、あらかじめ構成を決めておくとサクサクと作業を進められます。
次に、写真選びに入ります。オープニングムービーではよく新郎新婦の写真を流すのですが、そこでどれを使うかを決めるのが意外と大変なんです。プロフィールムービーでも二人の写真を使うので、それと被らないようにした方が盛り上がります。
オープニングムービーはあまりに長いと飽きられてしまうので要注意。ゲストが会場入りしいよいよ新郎新婦が現れると思ったのに、なかなか出てこないと間延びします。また、使う曲はアップテンポなものがおすすめ。オープニングムービーの最大の意味はゲストの期待感を高めることなので、あまりしっとりしているものは似合いません。
オープニングムービーが完成したら、式場でテスト上映しましょう。DVDと式場のプレイヤーの相性などによっては、上手く動かないこともあります。その場合は別のDVDに焼き直したり、PCを直接つなげてその映像を流すなどの工夫が必要です。
プランナーさんに、使用する音楽のCDを持っていく必要があるか確認するのも大切です。著作権の関係で、ムービーにつけた音楽をそのまま流せないこともあります。式場によって対応が異なるので、作り始める前に聞いておくのが賢明です。尚、著作権フリーの曲であれば問題ありません。
オープニングムービーをiMovieでつくる
iPhoneを持っているなら、iMovieで作成するのがおすすめ。使い方が簡単ですし、無料で完成します。ここからは、iMovieを使った動画の作り方をご説明します。
Step.1 iMovieをインストールする
まずは、自分のiPhoneにiMovieをインストールします。
こちらからゲットしてください。
通信料がかかるので、Wi-Fiに繋いだ状態でインストールすることをおすすめします。
Step2. iMovie作成の準備をする
インストールしたら、アプリを開きプロジェクトを選びます。左上に「+」があるので、そこをタッチしてムービーを選んでください。これは自分の持っている写真や動画を組み合わせて、一つの動画を作成するモードです。
ムービーを選択すると写真などが表示されますが、一番下にある「ムービーを作成」をタッチします。ここから、いよいよオープニングムービー作りのスタートです。
Step3. ファイルを挿入する
まず、一番最初に流すファイルを挿入します。画面下半分が左右に二分されていますが、左側にある「+」をタッチします。そうすると、「モーメント」「ビデオ」「写真」などが選べるので、お好みのデータを選んでください。
「ビデオ」や「写真」を選ぶとiPhoneのフォルダが表示されます。このとき選びやすいように、事前に「オープニングムービー」などのフォルダを作り、そこに一括して入れておくと便利です。昔の写真などを遡って探していると、かなり時間がかかってしまいます。
使いたいファイルが見つかったら、それをタッチ。「+」「▷」「…」という3つのマークが出てくるので、「+」を選びます。すると最初の画面に戻り、上半分と、下半分左側に挿入したファイルが表示されます。
動画の順番を入れ替える
最初から順序良く動画を入れたつもりが、うっかり入れ忘れていたなんてこともあるでしょう。また、後から追加で撮影したものを真ん中にいれたい場合もあります。そんなときは、順番を入れ替えてください。
動かしたい動画を長押しすると、上の方にその動画が浮いてきます。すると自由に移動できるようになるので、入れたいところに動かしましょう。編集中、何度でも順番を入れ替えることはできます。
Step4. 動画を編集する
動画の長さを短くする
ファイルごとに、使う尺はバラバラですよね。長さを調節するには、まずタイムラインに挿入した動画をタッチします。すると、黄色い枠で囲まれて、その動画が何秒あるのかが表示されます。
この黄色を動かすことで、動画のどこを使うかを指定できるんです。たとえば終わりの方をカットしたければ、黄色の右側を左に寄せてください。枠からはみ出たところは再生されません。左側は、開始位置を決めることができます。
アプリ内で動画を短くしても、iPhoneに入っているもともとの動画はそのままの長さなので安心してください。
動画を分割する
一つの動画の中で、使いたいシーンが飛び飛びになっていることもあるかと思います。そんなときは、動画を分割してください。
先ほど同様、編集したい動画をタッチして黄色い枠を表示させます。そして、真ん中にある白い縦線を上から下になぞります。すると、動画が二分割になります。これでそれぞれの動画を編集できるようになるんです。
Step5. テキストを入れる
オープニングムービーには、ぜひゲストの方へのメッセージを入れたいもの。そこでテキストを組み込んでいきます。
まずテキストを入れたい動画を洗濯し、下の行の右から二番目にある「T」をタッチします。すると色々なスタイルが出てくるので、好みのものを一つ選びます。次に、テキスト位置を決めます。「オープニング」「ミドル」「エンディング」の中から、お好きな位置に入れてください。
場所を決めたら、プレビュー画面を見ます。そこに「タイトルを入力」とあるので、文字を入力してください。最後に完了をすれば、文字が入っています。
また、一つの動画につき一つのテキストテロップしか入れられないので注意してください。複数入れたい場合は動画を分割することでたくさん挿入できます。
Step6. 音楽を入れる
使いたい動画を編集し終えたら、音楽入れていきます。プレビュー画面の「+」をタッチし、左上の「ビデオ」を選び、同じ位置に出てくる「戻る」をタッチします。一覧から「オーディオ」を選んだら、「テーマ曲」を選択。
シンプル、ニュース、ネオンなど、色々なテーマ曲があるのでその中から好きなものを選んで、「使用」をタッチします。すると動画の下に緑の横線が出てきて、音楽が挿入されたことが分かります。
音楽はブツっと切れてしまうとあまりきれいではないので、フェードアウトさせるのがおすすめです。挿入した音楽をタッチすると、緑の横線が黄色い枠に包まれます。その状態で、一番下の真ん中にあるスピーカーをタッチしてください。
すると、音量のマークの右端に「フェード」が出てきます。これをタッチすると▽が出てくるので、フェードアウトを始めたいところにスライドさせてください。そこから終わりにかけてだんだんと音が消えていきます。
Step7. 動画の終わりを編集する
全ての内容が編集出来たら、最後の終わり方を編集します。いきなり黒画面になってしまうより、余韻を残したいですよね。おすすめは、フェードアウト。画面の右下に歯車マークがあるので、そこで「黒へフェードアウト」を選んで完了すると、ゆっくりと黒画面になっていきます。
Step8. 動画を書き出す
最初から最後まで作り終えたら、動画を書き出します。これによって編集が完了するので、忘れずに行ってください。画面左上にある「完了」をタッチし、画面真ん中の四角から矢印が出ているところをタッチ。
色々な保存方法が提案されますが、「ビデオを保存」を選ぶとiPhoneに保存されます。書き出しサイズは、HD-1080pにしましょう。書き出しには時間がかかることもあるので、この状態でしばらく待ちます。
「このムービーはフォトライブラリに書き出されました」という表示が出れば、完了です。写真アプリを確認すると、動画が保存されているのが分かるはず。
iMovieを使いこなすコツ
iMovieには色々な機能がついており、「こんなことできるのかな」と思うことが、意外と簡単にできるんです。
プレビュー画面を操作する
動画の数が増えてくると、タイムラインが見えにくくなってきます。そんなときは、動画の表示の大きさを変えましょう。編集が終わった動画は、どんどん小さくしていくと操作しやすくなります。
表示の大きさを変えたい動画をタッチし、二本指で閉じるようにすると表示が小さくなります。反対に開くようにすると大きくなるので、一度小さくしたものを戻したい時などに使ってください。
動画を確認する
編集をしていると、プレビュー画面を見ても「これって何の動画だっけ」と分からなくなってしまうことがありますよね。そんなときは、わざわざiPhoneの動画フォルダに戻らなくても、アプリ内で確認することができます。
まず、確認したい動画を白い縦線の上に持ってきます。そこで▷をタッチすると、縦線のタイミングから動画が再生されるので、内容を確認してください。
動画のつなぎ目をきれいにする
複数の動画をつなぎ合わせると、ブツっときれてしまいあまり見栄えが良くないですよね。それを解消するのが、トランジションという効果です。動画と動画の間に▷◁というマークがあるので、そこで好きなトランジションを選びます。
ただし、全ての動画の切れ目にトランジションを入れると少し鬱陶しい印象になりがち。場面が大きく変わるところでいれるのがおすすめです。基本的には何もなくてOKです。
動画を回転させる
iMovieを作るときは、横長のファイルを使ってください。ただ、どうしても縦長のものを使いたいときはアプリ内で回転させることができます。プレビュー画面に縦長の動画を表示させ、二本指で回転させるとくるりとファイルが回ります。
動画の音量を変える
動画によって撮影環境などが違うと、音の大きさがバラバラですよね。そのまま使ってしまうと動画が切り替わるごとに音の大きさが変わってしまいます。そこで、動画ごとに音量を調節しましょう。
調節したい動画を選び、黄色い枠を表示させます。するとスピーカーと音量を調節するバーが出るので、そこで大きさを大小させましょう。
動画の色味を変える
最近は、撮影した写真や動画を加工するのが当たり前。iMovieでも、かんたんにテイストを変えられます。画面右下の歯車マークから、プロジェクトの設定変更画面に行き、プロジェクトフィルタを選択します。ウェスタンやダブルトーンなど、いろいろな種類があるので試してみてください。
テーマを設定する
あまり動画編集が得意ではない、時間をかけず凝って見えるものを作りたい。そんな方はテーマを設定するのがおすすめです。右下の歯車マークから、ネオンやシンプルといったテーマを選びます。
これが適用されると、そのテイストの動画に早変わり。例えば旅行を選ぶと、動画のバックに世界地図が配置されます。
オープニングムービーをムービーメーカーでつくる
ウィンドウズムービーメーカーも、動画の編集が簡単にできておすすめのツールです。
Step1. ムービーメーカーをインストールする
まずは自分のPCに、ムービーメーカーをインストールしましょう。ウィンドウズユーザーであれば誰でも利用できます。公式では「Windows 8.1」「Windows 8」「Windows 7」が対応可とのことですが、「Windows10」などでも使えている人は多いので、安心してください。
公式サイトの「今すぐダウンロード」をクリックすると、「wlsetup-web.exe」がダウンロードされます。それを実行するとインストールするプログラムが選べる画面が出てくるので、「すべてをインストール(推奨)」をします。もし他のプログラムが不要なら、「フォトギャラリーとムービーメーカー」のみを選択してください。
インストールはさほど時間がかからず完了します。オープニングムービーは何日かに分けて作成すると思うので、使いやすいようにスタート画面などにピンをしておくのがおすすめ。
Step2. 動画と写真を読み込んで整理する
ムービーメーカーの画面は、3つに分かれています。画面上は、作業のためのメニュー。ファイルを保存したりアイテムを挿入したりするのに利用します。アニメーションの追加なども、ここから行います。
画面左側は、再生画面です。編集している動画を確認するのに利用します。そして右側が、タイムラインです。左上から始まり、右下に向かって動画が進んでいく形になります。
画面の見方がわかったら、ムービーに使う動画と写真を読み込みます。作業メニューの「ホーム」タブを選び、「ビデオおよび写真の追加」を選択します。そこから指定のファイルを選択し、読み込み開始。複数のファイルを一気に読み込むことができるので、事前に一つのフォルダにまとめておくと効率的です。読み込まれたファイルは、クリップと呼ばれます。
誤って不要なファイルを入れてしまった場合、クリップを選択して右クリック、切り取りをすると削除できます。
全て読み込んだら、順番を整理します。動画の流れを考えて、流したい順に変えていきます。やり方はかんたんで、動かしたいクリップをクリックし、そのままドラッグするだけ。
Step3. 動画を編集する
入れ込んだ動画を、編集していきます。
動画を分割する
動画編集の基本は、不要な部分のカット。タイムラインに表示される再生インジケーター(黒い縦のライン)を分割したいところに置きます。そして作業メニューの編集から、「分割をクリック。これで一つのクリップが二つにわかれるので、不要な部分を削除しましょう。
動画をトリミングする
最初と最後だけを調整するだけでいいのなら、分割ではなくトリミングがおすすめ。作業メニューのトリムツールをクリックすると、再生画面のスライドバーに長方形が出てくるので、始めたいところと終わりたいところにこの長方形を合わせます。そうするとその前後が切り取られ、欲しい部分だけがまとまった動画になるんです。
Step4.音楽を入れる
やっぱり、無音ではムービーが盛り上がりません。まずは使いたい音楽の拡張子をチェックします。Windows Media オーディオ (WMA) ファイル(.asf、.wm、.wma)、Pulse-code Modulation (PCM) ファイル(.aif、.aiff、.wav)、Advanced Audio Coding (AAC) ファイル(.m4a)、MP3 ファイル(.mp3)のいずれかだと、問題なく利用できます。
作業メニューの「ホーム」に「音楽の追加」があるので、♪のマークをクリック、「音楽の追加」を選ぶとメニューが表示されるので、「PCから音楽を追加」を選びます。そして該当ファイルを選択すると、動画に音楽が挿入されるんです。
音楽を編集する
音楽ツールタブを出すと、音楽の開始時間と停止時間を設定できます。また、フェードインやフェードアウトも選べるのでぜひ使ってみてください。左端には音楽ボリュームの調整をできるコマンドもあるので、ちょうどよい大きさにしましょう。
著作権フリーの音楽を追加する
ホームタブの「音楽の追加」から、音楽が探せるサイトに飛べるんです。色々なサイトが表示されるので選択し、気に入ったものがあればその使用権を確認して挿入してみましょう。
Step.5 文字を追加する
動画に文字を入れて、わかりやすいムービーにしてみましょう。
タイトルとクレジットを追加する
作業メニューのホームから、タイトルをクリックします。すると真っ黒なクリップが入り、そこに文字を入れられるんです。”Welcome to our wedding” “Our wedding is starting”といった文字がおすすめ。デフォルトの長さは7秒ですが、だいたい3秒くらいがおすすめ。あまり長いと間延びします。
タイトルには効果がつけられます。「テキストツール」から特殊効果を選択。横から飛び出たり、ズームしたりするものなど様々な種類があるので、お好みのものを探してください。
通常は黒画面に文字が出てくる形ですが、動画と重ねることもできます。まずは普通にタイトルを挿入します。するとタイムラインに、細いピンク色の帯が出てくるので、この帯を動画クリップの下まで移動させてください。
同様のやり方で、クレジットを追加することもできます。エンディングムービーと違いクレジットを入れる人は少ないと思いますが、動画撮影の協力者などがいたら、ちょっとしたありがとうのメッセージを入れるのもいいかもしれません。
字幕を入れる
ムービーには字幕が入っていると、見ている人にとってはありがたいですね。「わーっ」という声で動画の音がかき消されることもなく、一つ一つのメッセージがしっかりと伝わります。
ホームから「キャプション」を選択すると、再生インジケーターが置かれた一から字幕を入れることが可能です。右上から文字の輪郭をつけられるので、そうすると動画と被っても見やすくなります。
キャプションは適宜入れると視聴者にとって見やすい動画になりますが、あまりに多いと逆に疲れてしまいます。また、字幕はフェードアウト、フェードインで表示・非表示されるので、好みに応じて変えてください。
Step.6 動画を書き出す
最後まで編集が終わったら、動画を保存します。保存には二種類あり、「プロジェクトの保存」は、編集作業が終わっていない段階でとっておくときに使うもの。動画が完成したら、「ムービーの保存」をしてください。
この時、どんな形で保存するかを選べます。保存までに時間がかかるうえ同時並行で他の作業ができない場合もあるので、時間の余裕がある時に行いましょう。
DVDに保存するためには、WindowsDVDメーカーをインストールしておく必要があります。ムービーの保存の上にマウスを持っていって、左上の青い「▼」をクリックし、DVDへの書き込みを選択します。
保存したらWindowsDVDメーカーが開くので、次へを選択し、スタイルを選んでください。そして書き込みをクリックすると、DVDの作成が開始。時間が経つと書き出しが完了します。
ムービーメーカーを使いこなすコツ
ムービーメーカーにも、上手に使いこなすためのコツがあります。
写真の再生時間を変える
基本的に、写真クリップは1枚7秒で再生されます。しかしこの長さは、自分で設定できるんです。ツールからオプションを選択し、詳細タブを出します。そこに「画像の再生時間」という項目があるので、そこから変更しましょう。
切り替え効果をつける
いくつかの動画を使う時、動画と動画の切り替えに効果をつけられます。作業メニューの「アニメーション」を開き、左上にある切り替え効果を選ぶだけ。選択している動画と、その前の動画クリップとのつなぎ目が変わります。
あまり効果をつけすぎると、素人っぽくてうざったいムービーになりがち。効果の種類もあまり使いすぎず、シンプルを意識するのがおすすめです。
オープニングムービーの自作は難しくない!でも
ムービーを作るのは難しそうというイメージがあるかと思いますが、ソフトの操作に慣れてしまえば意外とサクサク作成できます。せっかくなので自分の手で作って、思い出深いオープニングムービーを流しましょう。
しかしいくら便利な機能がっても作る時間がない!なんてことも。そんなときは難しくなくても1,2万でおしゃれなムービーを作ってもらうこともできます。
そんなときは是非マリーギフトムービーもチェックしてください!