仲のいい友人が結婚すると、友人代表のスピーチを頼まれることもありますよね。そんな時に「どんなスピーチを、どんなふうに話せばいいの?」と考えるもの。今回は、新郎新婦にもゲストにも喜んでもらえるスピーチについてご紹介します。
スピーチで話すべき内容
まずは、スピーチでどんなことを話すべきか解説します。
自分との関係性と思い出
まずは、新郎or新婦と自分の関係を明確にしましょう。自己紹介がないと相手側のゲストは「今前で喋っているのは、誰なんだろう」と思ってしまいます。
「新婦と高校の同級生だった、○○と申します」「新郎の大学時代の同期の、○○です」と一言入れればみんなに分かってもらえます。
新郎・新婦の周りの評価
ゲストは本人とは仲が良くても、相手とは初めて会ったというパターンもよくあります。だからこそ「お相手の人はどんなキャラクターなんだろう」と思っていることも多いんです。そこで、新郎新婦がどんな性格なのか、周りからどう思われているのかを話ましょう。
基本的に、褒めるだけにするのがベター。仲がいいとあえて悪いところを言いたくなるかもしれませんが、親族や会社の上司も来ているので「どこか素敵か」「どんなところが好きか」といった点を説明するのに終始した方が良いですね。
結婚して嬉しいという気持ち
新郎新婦が、良い人と出会えてよかった、友人として嬉しいという気持ちを伝えましょう。ゲストは祝福のために参加しているわけですから、こうしたメッセージを入れるのは大切です。
また、式には来ていない人の分も代表して話せると良いですね。例えば、「サークルの人気者だった○○ちゃんが結婚するということで、同期一同とっても喜んでいます」といったことです。
これからの二人へのメッセージ
最後の結びとして、新郎新婦へのメッセージを伝えましょう。もし自分が先に結婚していたり子供がいたりするならば、アドバイスのような形でもいいでしょう。しかし主賓や上司ではなくあくまで友人スピーチですので、上から目線にならないように注意。
自分も結婚したばかり、もしくは未婚の場合は「~という温かい家庭を築けると確信しています。」という感じで、機体を込めたメッセージにすると良いでしょう。
スピーチで避けるべき忌み言葉
結婚式では、使ってはいけない忌み言葉と呼ばれるものがあります。
重ね言葉:「ますます」「どんどん」「くれぐれ」「重ね重ね」など。結婚は一度きりのものなので、二階同じ言葉が続く重ね言葉はNG。
別れを連想する言葉:「別れる」「離れる」「終わる」「戻る」「去る」など。離婚を想像してしまうためNG。
縁起の悪い言葉:「落ちる」「褪せる」「死ぬ」「崩れる」「忙しい」など。結婚式という場にふさわしくないのでNG。
こうした言葉は言い換えるよう気をつけましょう。例えば、「ますます」は「より一層」、「終わり」は「結び」という言葉に変えられます。
スピーチを頼まれたら抑えたいマナー
スピーチをするときのマナーをご紹介します。
結婚式に招待してもらったお礼を言う
スピーチの初めに、結婚式に招待してもらったことについてお礼を言いましょう。友人の中でも厳選した人たちしか参加していない訳ですから、一言ありがとうと言う方がベターです。
新郎新婦にかけてもらう
結婚式場や司会者にもよりますが、スピーチの時に新郎新婦が起立することもあります。そのときは一言「おかけください」とかけるのがマナーです。緊張しているとこの人ことを忘れてしまいがちですが、そうなると二人はスピーチを立ちっぱなしで聞くことになるので要注意。
5分程度に収める
あふれる気持ちを短くまとめるのは難しいかもしれませんが、長くても5分以内に収めるのがマナーです。結婚式では色々な演出があり、スピーチはその一環。あまりに長い時間をとられてしまうと、その後の進行に影響が出ます。
また、プロの話してでもない限り、他のゲストが飽きてしまうという面も。あなたのことを知っている人はいいかもしれませんが、相手側のゲストは5分以上飲まず食わず喋らずでいるのはちょっと大変です。
身だしなみを整える
結婚式ではきれいな格好をしていきますが、友人スピーチをするならいつもよりさらに、身だしなみに気をつけましょう。あなたが露出の多いドレスや汚れた靴を身に着けていたら、「あんな友人がいるなんて」と新郎新婦の評価まで下がってしまいます。
友人代表スピーチを成功させよう
友人代表スピーチに抜擢されたら、緊張してしまいますよね。しかしあなたの「おめでとう」の気持ちを伝えられる、絶好の機会。マナーをおさえてしっかり話しましょう。