結婚式での挨拶(乾杯・祝辞・謝辞)のポイント!基本構成と文例

結婚式での挨拶(乾杯・祝辞・謝辞など)を頼まれた方必見!今回は、結婚式での挨拶における注意点と文例をまとめました。

結婚式挨拶における注意点

次の点に注意して、挨拶の台本を作成しましょう。

①乾杯は1~3分、祝辞や謝辞は3~5分

乾杯は出席者の皆さんが起立して待っていますから、1分~3分と短めに済ませましょう。 新郎新婦のエピソード部分を簡潔にするよう意識しましょう。 祝辞や謝辞は、出席者は着席している(起立している場合着席を促す)ため、3分~5分を意識するとよいです。 着席しているからと言って、長くなり過ぎないように注意しましょう。

②新郎新婦の失敗や欠点について話すのは避ける

新郎新婦のお茶目なところをアピールするつもりでも、新郎新婦からすると、皆の前で失敗や欠点を話されて悲しい気持ちになる可能性があります。 新郎新婦をけなすような話は避け、褒めるエピソードを中心に話すようにしましょう。

③忌み言葉や重ね言葉は避ける

忌み言葉とは、場にふさわしくない、縁起の悪い言葉のことです。 ・別れや不仲を連想させる言葉 ・幸、不吉、死を連想させる言葉 ・同じことを繰り返す「重ね言葉」 具体的に、下記の言葉はお祝いの席では避けましょう。 【忌み言葉】 別れる、離れる、切る、壊れる、破る、衰える、終わる、おしまい、閉宴、失う、出る、逃げる、帰る、戻る、返す、絶える、去る、消える、悲しむ、冷える、遠のく、色あせる、移る、流れる、飽きる、嫌う、変わる、浅い、薄い、滅びる、欠ける、裂ける、割れる、無くなる、弱る、殺す、亡くなる、苦しむ、弔う、葬る、散る、枯れる、朽ちる、捨てる、暇、涙、病、最後、死、血、四、九 【重ね言葉】 再び、再度、またまた、しばしば、返す返す、ますます、いよいよ、くれぐれ、重ね重ね、重ねて、重々、次々、繰り返し、再三、相次いで ・よくある言い換え例 終わる→お開きにする、結ぶ 最後→結び 別れる、離れる→新たな道へ進む 帰る→帰省する、帰宅する 切る→ハサミを入れる、ナイフを入れる 耐える→踏ん張る、頑張る 泣く→涙が頬を伝う、目に涙を溜める 忙しい→仕事に追われる、ご多用な 悲しむ→涙を誘われる、胸をしめつけられる 去る→出発する、発つ 去年→昨年 四(し)→よ、よん 九(く)→きゅう、ここのつ 病気→療養が必要になる、体調が思わしくない 度々、しばしば→頻繁に、よく 再び→今一度 くれぐれも→十分に、よく いろいろ→多く、多彩な たまたま→偶然に

挨拶の文例

具体的にはどのように話せばよいのでしょうか? 次に、乾杯や祝辞、そして新郎父の謝辞の具体的な文例をまとめました。

乾杯の挨拶・祝辞の文例

※①、②の順は逆でも可 ①自己紹介 自分と、新郎新婦との関係を簡潔に述べます。 「ご紹介にあずかりました、新郎□□くんの会社の上司にあたります、××と申します。」 ②お祝いの言葉 新郎新婦や両家の両親、親族に向けてお祝いの言葉を述べます。 「この度は○○さん、□□さん、ご結婚おめでとうございます。」 「本日は、○○さん、□□さん、ご両親、ご親族の皆様、本当におめでとうございます。」 ③新郎新婦の印象やエピソード 自分と新郎新婦との間のエピソードを述べます。 新郎新婦を褒めたり、新郎新婦の印象が良くなるエピソードにしましょう。 「新郎□□くんは今から3年前に、弊社に入社され…」 「いつも優しく笑顔で…」「営業成績を上げようと毎日奮闘する姿が…」 「そんな思いやりのある□□くんなら、幸せな家庭を築いていけると…」 ④新郎新婦へのはなむけの言葉 「お二人の末永い幸せをお祈りいたしまして、はなむけの言葉とさせていただきます。」 「お二人のご多幸と、ご両家のさらなるご発展をお祈りいたしまして、お祝いのご挨拶とさせていただきます。」 ⑤結び 「○○さん、□□さん、本当におめでとうございます」 「本日はお招きいただき、ありがとうございました」 「ご両家のご繁栄と新郎新婦の末永い幸せを祈りまして、乾杯をいたします。乾杯!」

新郎父の謝辞の文例

①自己紹介 「新郎の父、○○○○でございます」 「僭越ではございますが、両家を代表いたしまして、私からご挨拶をさせて頂きます」 ②ゲストへのお礼 お忙しいところ、と言ってしまいがちですが、「忙しい」は忌み言葉です。 ご多用のところ、と言い換えましょう。 「皆さま本日はご多用のところ、新郎新婦のためにお集まりいただき、心より感謝申し上げます。」 「たくさんの祝辞や、励ましのお言葉を頂き、誠にありがとうございます。」 ③新郎新婦へのはなむけ ここでは新郎である息子のエピソードを簡単に話すとよいでしょう。 また、新婦や新婦の家のことにも触れ、息子の話だけにならないよう注意しましょう。 「□□(新郎名前)は大人しい子で、友人ができるのか心配しておりましたが…」 「幸いたくさんの友人に恵まれ…」 「中学・高校ではサッカー部で結果を残そうと、練習に明け暮れる頑張り屋で…」 「ここまで息子が幸せに、立派に育ってくれたのは、息子を支えてくださった皆様のおかげです。」 「そんな息子が、○○(新婦名前)さんという明るくて優しい女性と出会い、今日という日を迎えられたことを、嬉しく思います。」 「二人はこれからも、幸せいっぱいの楽しい家庭を築いていけることと思います。」 ④力添えのお願い 「2人がこれから歩んでいく中で、きっと様々な困難に出会うでしょう。」 「そんな時は、ぜひ皆さまの変わらぬお力添えを頂きたく存じます。」 ⑤締めの言葉 おもてなしの不足を詫びる言葉、そして改めてお礼の言葉で締めくくりましょう。 「本日は、行き届かぬ点もあったことをお許しください。」 「皆さまのご健勝とご多幸をお祈りいたまして、簡単ではございますが、お礼の挨拶とさせていただきます。」 「本日は誠に、ありがとうございました。」

リラックスして、心のこもったご挨拶を

挨拶をするとき、大半の人は「うまくできるかな…」と不安になってしまいますよね。 でも心をこめて(+お酒は飲み過ぎず!)ご挨拶をすれば、皆さんは温かい気持ちで聞いてくれます。 しっかり準備して、お祝いと感謝の気持ちを届けましょう。
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