忘年会の幹事部長と呼ばれて久しい皆さん。今年も、レクリエーションの企画に頭を悩ませる季節がやってきました。今回は、忘年会で遊べるゲームとして、クイズ系、リズム系、レース系、おしゃべり系などさまざまなジャンルから定番とされるものを10個集めてきました。参加人数は、大人数のものと少人数のものの両方を用意したので、小さなパーティを企画している方もぜひチェックしてみて下さい。
山手線ゲーム(古今東西ゲーム)
参加人数は5人〜10人程度。所要時間は5分〜10分程度。
一つのお題を決め、一定のリズムに合わせて、お題に沿った言葉を順番に答えていきます。お題は、「山手線の駅名」「フルーツの名前」「社員の名前」など。答えられなかったり、お題から外れた回答をしたり、リズムに合わせられなかったらそこで脱落です。ルールはシンプルですが、けっこう盛り上がります。
お題は、あまりマニアックでなく、みんなが瞬間的に正解を判断できるものが望ましいです。その場で考えるのでなく、事前にいくつか用意しておくことをおすすめします。
最大数当てゲーム
参加人数は5人〜20人程度。所要時間は10分〜20分程度。
①参加者全員に紙とペンが配られます。
②参加者は、自分の紙に、他の人に見られないように1つだけ数字を書きます。それは、1から100の間の数字で、なるべく値の大きな数です。ただし、他の人と被ってはいけません。
③全員が書き終わったら、司会者は参加者に自分の書いた数字を聞いていきます。一人一人聞いて回るのではなく、100から順番にカウントダウンしていって、自分が書いたタイミングで手を挙げてもらうのがいいでしょう。
④一人だけ手をあげる数字があったら、そこでゲーム終了。司会者はその参加者の紙の数字を確認し、その数字が書かれていたら、その人の勝ちです。
マジョリティパーティ
参加人数は5人〜10人程度。所要時間は20分〜30分程度。
①司会者がお題を読み上げます。お題は例えば、「なんでも言うことを聞いてくれる忠実なしもべができる。ただしそのしもべは絶対にとごにでもついてくる。」「告白に絶対成功するようになる。ただし、生涯で3回しか告白できなくなる。」「キオスクからキオスクに自由にワープできるようになる。ただし、電車に乗れなくなる。」など、良いことと悪いことの両方が起こるものです。お題は、自分たちで用意しても良いし、ヴィレッジヴァンガードで販売されている物を購入しても良いでしょう。
②参加者は、目を瞑って、手を挙げるなどして、お題のような状況が「起きて欲しいか、起きて欲しくないか」を答えてもらいます。司会者はどちらが多数派かを確認します。
③参加者は目を開け、司会者はどちらが多数派だったかを教えます。多数派だった人たちにポイントが与えられます。もしくは、少数派が脱落していき、最後まで多数派であり続けた人が優勝するという勝ち抜き戦にしても良いでしょう。参加者は多数派の本音を推測して答えることになります。
④あるいは少人数なら、勝ち負けを抜きにして、本音で答えてもらい、答えの開示の後に、明らかになった価値観の違いについておしゃべりするのも楽しいでしょう。
なんじゃもんじゃゲーム
参加人数は3人〜8人程度。所要時間は10分〜20分程度。
①様々なデザインの生き物やモンスターが描かれたカードを用意します。自分たちで用意しても良いし、市販されているものを購入しても良いでしょう。
②参加者は目の前にある山札から一枚カードをめくり、表にし、そこに描かれた生き物に名前をつけていきます。これを順番に繰り返します。
③すでに名前をつけられた生き物のカードがめくられた瞬間、参加者はその名前を呼びます。一番早く呼べた人が、それまでにめくられたカードを獲得できます。みんなが同時に呼んだ場合には、その生き物を命名した人が、それまでにめくられたカードを獲得できます。最も多くのカードを獲得できた人が勝者となります。
100円争奪ゲーム
参加人数は10人〜30人程度。所要時間は10分〜30分程度。
①参加者は100円玉を一枚用意してスタート。上役の方にはより高い参加費(500円、1,000円など)を徴収するアレンジもいいかもしれません。
②参加者たちは近くの人とじゃんけんをします。勝者は相手の持っている100円玉を全てもらい、次の相手を探します。
③敗者はそこで脱落。しかし、新しい100円を用意すれば、いくらでも復活できるのがこのゲームのミソ。ただし、参加者が少なくなってから復活すると有利なので、ある程度ゲームが進んだ段階で復活は打ち切る必要があります。
④最後まで勝ち残った人が勝者です。全員の参加費を賞金としてゲット!ギャンブル性があるため、嫌がる人も中にはいるかもしれないのでそこは注意。
柿の種早食い競争
参加人数は2人〜10人程度。所要時間は10分程度。
①柿の種を一粒ずつ、等間隔に並べます。レースなので、少し広い空間が必要になります。
②スタートの合図で、参加者は柿の種を食べ進んでいきます。そのスピードは、可能な限り速くなくてはいけません。したがって、指で摘まんで食べてもいいですし、口で直接吸い上げて食べてもいいですし、食べ進んでいく姿勢は自由です。
③最も早く全ての柿の種を食べられた人が勝者です。チーム対抗のリレー形式にするのも盛り上がります。パン食い競争のようなもので、レースに勝ちたい気持ちと、食べ物にがっつく姿を見られる恥ずかしさとで葛藤している人たちの姿を見て、楽しむことができます。
利きうまい棒ゲーム
参加人数は10人〜20人程度。所要時間は30分程度。
①参加者はアイマスクなど目隠しを装着し、並んで座ります。よりハードにしたい場合は洗濯バサミで鼻をつまむなど、嗅覚を遮断してもいいでしょう。
②司会者はうまい棒を観客に見える形で開封し、参加者に渡します。参加者はそれを食べ、何味のうまい棒かを判断します。
③全員が食べ終わったら、司会者の合図にあわせて、参加者は自分が正解だと思う味を発表します。紙に書いて順番に発表してもいいですし、司会者の合図に合わせて一斉に言ってもいいでしょう。正解の人にポイントが与えられます。
④司会者は正解者に、なぜその味と分かったのか、インタビューします。自然とワインのソムリエのようなコメントがもらえるので、そこでまた盛り上がるでしょう。うまい棒じゃなく、別のお菓子や飲み物にしても遊べます。
お絵かきリレー
参加人数は10人〜20人程度。所要時間は30分〜1時間程度。
①出題者が描くべきお題を提示します。「アンパンマン」「ドラえもん」「ピカチュウ」など、誰もが知っているキャラクターにしましょう。
②参加者たちでお題のキャラクターを描きます。しかし、必ず一人一筆しか描いてはいけません。一人で全て描いてしまうのではなく、チームで協力して一枚の絵を完成させるところに面白みがあります。絵の上手な人が苦手な人をカバーしたり、記憶の確かな部位で分担して描くなどして、チームワークが求められるため、盛り上がることは間違いありません。
③全てのチームが描き終わったり、所定の時間が過ぎれば、お絵かきタイム終了。正解の画像を発表し、出来上がった絵をみんなの前で発表していきます。審査員によって優秀作品と決められたチームが勝利です。優秀作品の決め方は、司会者が審査員になったり、参加者全員で投票して決めるのが良いでしょう。
パンスト相撲
参加人数は2人程度。所要時間は5分〜10分程度。
①1組のパンストを用意し、つま先側で強く結んで一本にします。参加者二人の顔に、両はしから被せたら準備完了。この時、観客に背中を向けて、顔が見えないように被せるのがポイント。結ぶパンストは二本に限らず、三股や四股にしてもいいでしょう。
②準備が完了したら、参加者に観客の方を向いてもらいます。この時、パンストを被らされた人は例外なく面白い顔になっているので、絶対に笑いが起きます。
③爆笑の渦の中、参加者は互いに背中を向けあい、相撲開始。手を使わずに引っ張り合い、パンストが脱げたり、破れたりして先に顔が露出した方の負けです。参加者は必ず間抜けな姿を晒すことになるので、社内でイケメンや美人で通っている人にこそぜひやってもらいたい催しですね。
ネクタイ早結び競争
参加人数は4人〜10人程度。所要時間は10分〜30分程度。
①チームの数だけネクタイを用意しましょう。男性と女性が2人組でチームとなり、並んで立ちます。
②スタートの合図と共に、女性はペアの男性の首にネクタイを結び始めます。より早く結び終えたチームの勝利です。ほとんどの女性はネクタイの結び方を知らないので、ペアの男性が結び方をうまく言葉で説明して誘導していくことになります。
③お互いが慣れない作業をすることになるので、二人の息がうまく合ったチームと、全く噛み合わないチームが出てきて、その差が非常に面白いです。ウィンザーノット限定など、結び方を指定するとハードモードになるでしょう。
終わりに
以上、10個のゲームを紹介してきました。基本的に大人数でやると盛り上がるゲームを集めましたが、ゲームによっては、少人数でじっくり遊んでも楽しめるはずです。複数のゲームをやる場合は、頭を使う系と、身体を使う系の両方をやるといいでしょう。
注意点としては、激しく動くことになるゲームでは、怪我人が出ないようにだけ気をつけましょう。また、食べ物を使うゲームでは、食べ物を粗末にしたり、会場を汚したりするのは、不快に思う人がいますし、お店に迷惑なので控えましょう。また苦手な食べ物を強要することがないようにしましょう。レクリエーションを成功に終わらせて、一年を笑顔で終えられるような、楽しい忘年会にしたいですね!