今年も忘年会の季節がやってきました。幹事の皆さんは、忘年会でやるための良い企画は見つかりましたか?そもそも忘年会とは、その年の苦労を忘れるために行われるもの。せっかくやるなら、おしゃべりだけでなく、身体を軽く動かしてはしゃぎたいものです。
そこで今回は、忘年会で行うレクリエーションのアイディアを、アクションメインで、難しいことは考えずにパーっと盛り上がれるものを中心に九つ用意してきました!是非ご検討ください。
バトル系①たたいて・かぶって・ジャンケンポン
じゃんけんの結果によって攻守が決まり、それに素早く対応できた方が勝つという、シンプルながら反射神経が問われる遊びです。落語家の桂文枝が考案したと言われています。
①プレイヤーは二人。互いに向かい合って座り、両者の間に棒状のものと、ヘルメット状のものを置いて準備完了。プレイヤーは、テーブルを挟んで椅子に座るのが普通ですが、座布団の上に正座するのが本式のやり方です。棒状のものは、堅いものだと危険なので、新聞紙を丸めたものや、ピコピコハンマー、ハリセンなどを使いましょう。ヘルメット状のものは、ヘルメットはもちろん、ザルや鍋、ボウルなど、半球型のものなら何でもいいです。
②プレイヤーは、「たたいてかぶってジャンケンポン」のかけ声でじゃんけんを行います。あいこなら勝敗がつくまでやりましょう。
③じゃんけんの勝者が攻撃する側、敗者が守備する側になります。勝負が決まった瞬間に、攻撃側はなるべく早く棒を手に取り、守備側の頭を狙いますが、対して守備側はヘルメットを手に取り、自分の頭を守ります。素手で守るのは反則ですし、守備側が棒を手に取って攻撃するのも反則です。
④攻撃側が棒で守備側の頭を叩いたり、守備側が反則をすれば攻撃側の勝利でゲームが終了。守備側がヘルメットを完全にかぶることができれば守備成功として、次のジャンケンに移り、これを勝敗が決まるまで繰り返します。
一対一の様子をみんなで観戦してもいいですし、先鋒から大将まで五人でチームを組んで勝ち抜き戦にするのも面白そうですね。
バトル系②パンスト相撲
パンストを用意し、つま先側で結んで一本にし、プレイヤーの顔に被せます。パンストを被せられると、どんなイケメン美女も面白い顔になるので、笑いが起きます。プレイヤーは互いに背中を向け、相撲開始。手を使わずに引っ張り合い、パンストが破れたり、脱げたりして先に顔が露出した方が負けです。
パンストを被った姿も、引っ張り合う姿も間抜けなので、かなり盛り上がります。一対一で見世物としてやってもいいですし、チームを組んで本格的に対抗戦にしてもいいでしょう。チーム戦にする場合、パンストは破ける可能性があるので、十分な枚数用意しておかないと、誰かパンストを履いている方に、その場で脱いでもらったものを借りることになります。それはそれで盛り上がるかもしれませんね。
伝言系①お絵かきゲーム
①参加者たちをグループに分けます。各グループからお絵かきをする人を決めてもらい、司会者はその人たちを集めて、お絵かきするお題を指定します。
②お題を伝えられた人は、お題の内容を絵で表現して各グループの人たちに見せます。この際、資料を見てはいけません。グループの人たちはその絵から、お題が何だったのかを言っていきます。解答権については、一人一回までなど制限しないと、当てずっぽうですぐに当てられてしまうでしょう。
③正解が出たら、また別の人がお題を司会者からもらいます。こうして、最初に全員がお絵かきを完了させたチームが勝利となります。もしくは、制限時間内に多くの正解者が出たチームを優勝としてもいいでしょう。
伝言系②ジェスチャーゲーム
①参加者たちをグループに分けます。各グループからジェスチャーをする人を決めてもらい、司会者はその人たちを集めて、ジェスチャーするお題を指定します。
②お題を伝えられた人は、各グループの人たちの前で、お題の内容をジェスチャーします。グループの人たちはそのジェスチャーから、お題が何だったのかを言っていきます。お絵かきゲームよりもお題の的中が難しいので、解答権は無制限にしてもいいかもしれません。
③正解が出たら、ジェスチャーする人を交代して、別の人がお題を司会者からもらいます。こうして、最初に全員がジェスチャーを完了させたチームが勝利となります。
こうした伝言系ゲームでは、チーム内で、お互いが表現しているものを伝え合うための表現力と理解力が問われます。用意するものはありませんが、複数のチームが活動するための広いスペースが必要になります。
爆弾系①おしぼりルーレット
参加者で順番におしぼりを絞っていき、水が出なくなった人が負けというゲームです。黒ひげ危機一発やロシアンルーレットに通ずるものがありますね。絞る回数を一回までにしておくと、絞る強さで消費する水分を決めることになるので、かなり慎重な動作が求められ、スリリングな展開が楽しめます。用意するものは、たっぷり水を含ませたおしぼりと受け皿だけなので、思いついた時にすぐに準備できるのが良いところです。
爆弾系②表面張力ゲーム
こちらも、おしぼりゲームと同様、爆弾系のジャンルです。用意するものは、なみなみと水の入ったコップと、十分な枚数の硬貨。参加者は順番に、一枚ずつ硬貨をコップに入れていきます。硬貨が投入されるにつれ少しずつ水かさが増していき、最初に水をあふれさせしまった人が負けというゲームです。
水の表面張力のおかげで、硬貨を慎重に投入すれば、水かさがコップの表面より高くなっても水が溢れないところが盛り上がるポイントです。コップ一つを大人数で囲ってやってもいいですし、チーム対抗にして、溢れさせるまでにより多くの硬貨を入れたチームが勝ちというルールにしても面白そうです。
爆弾系③カウントアップゲーム
爆弾系ゲーム第三弾。今度は何も用意するものはありません。参加者から順番に、1から一つずつカウントアップして回していき、「30」を最初に言わされてしまった人の負けというゲームです。ただし、大事なルールとして、一人が一回の順番で数えられるのは三つまでです。例えば最初の人は、「1」で終わってもいいし、「3」まで進めても構いません。
とにかく自分が「30」と言わされなければいいので、前の人が「29」と言って自分の番が来るような事態を回避すればいいのです。「30」という数字は絶対ではないので、参加人数が多ければもっと増やしてもいいでしょう。
輪ゴムリレー
参加者にはそれぞれお箸を口に加えてもらい、横に並びます。輪ゴムを一つ用意し、スタートの人のお箸に引っ掛けます。これをタスキ代わりにして、お箸からお箸へ輪ゴムを渡していき、最も早く最後の人まで渡せたチームの勝利となります。もちろん手は使ってはいけません。輪ゴムを地面に落としてしまったらそこで失格です。
ゲームが一周したら、難易度を上げて、お箸から爪楊枝に替えてもいいでしょう。長さが非常に短いので、必然的に互いの口元が接近し、場合によっては接触してしまうこともあるので、合コンなどでやると、雰囲気をかなり盛り上げることができます。また、小さい子供がいる飲み会でも、身長差という要素が生まれてより楽しめます。
モデルウォーキングリレー
股の間にものを挟んだ状態でリレーをします。自然とモデルがショーで見せるような歩き方になるので、モデルウォーキングリレーと呼ばれます。最も早く最後の走者がゴールに着いたチームが勝ちとなります。股の間に挟んだものを地面に落としてしまったチームはそこで失格です。
挟むものは何でもいいですが、本が一般的です。股の間に挟んだものがタスキ代わりとなるのですが、走者の間で受け渡しをする際に、手を使ってはいけないというところがポイント。手を使わずに、お互いの股から股へ、物をスライドさせる動きが非常に難しく、また最も盛り上がる瞬間となります。これも若い男女の忘年会向けのゲームと言えますね。実際に走るので、ある程度広い空間が必要です。
ハイ&ローゲーム
一組のトランプを用意します。司会者が最初に一枚めくり、表にします。参加者は、次にめくるカードの数字が、今の数字よりも上か下かを宣言してから、カードを一枚めくります。見事宣言通りの数字だった場合、その参加者は残り、次の参加者に移ります。これを繰り返し、一巡したら、残った参加者でやり直し、最後まで残った人の勝利です。
山札が途中でなくなった場合は、めくられたカードを交ぜてやり直します。直前にめくられたカードの数字と、新たにめくったカードの数字が同じだった場合、その参加者は残ります。「13」や「12」「1」「2」など端っこの数字が出ればラッキーですし、真ん中の数字が出たらほとんど二択になります。強い数字で失敗することもありますが、回避しようもありません。要はシンプルな運ゲーですね。ルールがとても簡単なところがウリなので、ババ抜きや七並べに飽きたという場合にやってみてもいいのではないでしょうか。
レクリエーションで盛り上げよう!
以上、九つのゲームを紹介してきました。いずれも、頭を空っぽにして楽しめるものばかりです。ただし、身体を動かす遊びでは、お店の物を壊したり、怪我をしたりすると場が冷え切ってしまい、後味も悪いので、そういった事態にだけはならないように、安全面には十分気をつけましょう。
お酒の力も借りつつ、こういったレクリエーションで馬鹿騒ぎをすることで、一年の嫌なことを忘れ、新たな一年に気持ちを切り替えられる忘年会になるといいですね。それに、ゲームを通じて、仕事のやり取りで軋轢が生じたままの上司や、狙っていたけど今年あんまり絡めなかった可愛いあの子とも、新たに関係を構築できるチャンスかもしれませんよ。