ご結婚の合意がお二人の間でされたら次に待っているものはなんでしょうか。結婚式の日取り決め?ブライダルフェア?ドレス選び?その前にある結婚の通過儀礼がありますね。
それはお互いのご両親に対するご挨拶です。長年お付き合いをしていて、もうお互いに何度も会った仲で、結婚することになりましたー!わぁおめでとう!で済むならいいですが、両親にはまだ数回しかお会いしたことない、はたまた今回がはじめましてのご挨拶の場合などは頭を悩ませるでしょう。そこで今回は結婚前のご両親へのご挨拶マナーとテクニックを女性向けに紹介します。
今後を見越して:世間一般の嫁姑問題について考えてみる
いきなり気持ちが落ち込む内容ですみません!結婚に向けた両親のご挨拶は緊張しますよね。でも多分緊張って「結婚を許してもえるか否か」よりも
「相手の両親と今後良好な関係を築けるかどうか」にドキドキしていることが一般的には多いと思います。結婚前のご両親への挨拶は結婚をお許しいただくことに・ご報告することがゴールではなく、結婚生活に向けたスタートです。結婚生活において切っても切れない嫁姑関係を良好にする第一歩の挨拶にするために参考にしていただければ幸いです。
結婚後、嫁姑問題はよくメディアに取り上げられ、Googleなどでも「嫁姑」とキーワードを入れると、気持ちが暗くなるような記事ばかりが出てきます。そもそもなんでそんなことが起るのか考えてみました。
結婚後も姑側が子離れできていない
こちらは想像に容易いかもしれません。つまり簡単に言うと自分の息子を結婚したお嫁さんに取られてしまったと感じる人が多いようです。特に男性一人っ子の家の場合などはよく発生するらしいです。数十年間大切に育ててきた大切な息子さんを他の女性に取られてしまう気持ちもわからなくはないですが、、、
先程一人っ子の例を紹介しましたが、舅の存在感が薄かったり、結婚する新郎側の母親の依存度とも関係してきます。もしこのようなお相手の場合は、ラブラブだったとしてもお母さんの前では少し距離をおいた夫婦のやり取りの方が無意味に刺激しなくても済むかもしれません。
昔私も嫁姑問題でやられたから。
おそらく私達のような20代30代よりも両親世代の方が厳しい嫁姑問題にさらされていた可能性はあります。時代背景としてですね。だからOKということは決してありませんが、「私も姑にいびられたから自分の嫁にもしてもいいんだ」って思う人も少なからずいるのは事実です。もちろん自分は嫁姑問題が大変だったから結婚後は嫁のことは大事にしようと思う人も大勢います。更に可哀想なのは、自分の嫁姑の間柄しか知らないため、それ以外の関わり方がわからないパターンもあると聞きます。
結婚とかそもそも人間として合わない
これは上の2つ関係なく、そもそもあなたとの相性が良くないパターン。おおらかな姑さんでもここだけは許せない!っていうポイントにあなたがジャストマッチしている可能性もあります。。。結婚って難しいですね。
結婚前のご両親への挨拶で抑えておきたいマナー基本編
結婚前の両親への挨拶の全体の流れ
ご結婚おめでとうございます。お二人のなかで結婚が合意できたら次のステップはご両親への挨拶となります。新郎新婦お二人のそれぞれのご両親がいらっしゃいますが、この順番はご存知ですか??
女性が男性の籍に入ることからまずは女性側の両親に娘さんをいただくご了承を得てから、男性のご両親へのご挨拶をします。こちらの順番を怠ると、女性側のご両親に対して失礼にあたるので、しっかりと流れを抑えた挨拶をしましょう。
その後、挨拶の日取りを決定します。
日取りの決定は余裕を持って2〜3週間前に行うことがベストで、食事の席にするのか、食事じゃない席にするかは相談してみてください。約束の流れは基本的に男性のご両親にご挨拶の場合は男性に約束の日取りを取り付けてもらいましょう。その際は出来る限りお互いの情報を伝達していると挨拶の場や手土産のチョイスがスムーズに進みます。例えば、両親や彼女の好き嫌い、趣味、特技、嫌いな人物像の特徴や振る舞いなどですね。
挨拶時の服装・身だしなみ
男性はスーツであれば間違いがないと思いますが、女性の場合は難しいですね。スーツでいうのも硬すぎますし、かと言って普段の私服でもラフすぎます。基本的にはオフィスカジュアルな感じで清潔感を大事にした格好がいいそうです。化粧は濃すぎず薄すぎずのバランス感で、ネイルや髪型も派手だな。とは思われないのが一番いいでしょう。やはり男性の両親からしたら派手な格好だと遊んでいるんじゃないか?お金使いがひどいんじゃないか?などいらぬ第一印象を与えてしまうので、ご注意ください。
手土産
手土産難しいですよね。。。まずは予算的なことをいうと高すぎず安すぎず3,000〜5,000円が相場と言われています。鉄板は3種類だと思います。お菓子の詰め合わせ(文字通り菓子折り)か彼からヒアリングした両親の好物、そしてあなたの地元の名産品です。2つ目の好物も実は危険をはらんでいて、好きであればその分詳しかったり、こだわりがあったりするので、目利きは重要です。僕のオススメは地元の名産品ですね。もちろん嫌いなものは避けるのですが、会話としても盛り上がりますし、他ではなかなか食べる機会もないので、かぶることもないでしょう。
挨拶の場での振る舞い
これは社会人のマナーとしてしっかりとしていれば問題ない気がします。時間を守る、聞かれたことにはっきりと答える、元気に挨拶する、敬語に気をつけること。あくまで一人の人間として礼儀正しく振る舞おうという姿勢があることが重要です。なお、よく「お義父さん、お義母さん」と呼び「私はあなたのお義父さんではない!」というフレーズを聞きますが、もちろん結婚前なので、相手方の名字でお呼びするか、
(彼の名前)のお父さん、お母さんが正解です。また、彼のことを呼ぶときも名前を呼び捨てにするのではなく、
下の名前+さん付けが好ましいです。
結婚の話を切り出す
いよいよ本題です。こちらは女性の場合は男性任せにしてもいいと思います。一般的にもどちらの両親の挨拶をする際にも男性側からご挨拶するのが通例です。女性の場合は隣に座って、一緒に頭を下げたり、その後に一言よろしくお願いします。などの言葉をしっかりと口にだすことも大事です。基本的に男性側の両親がその場で反対したり、難色を示すことは殆ど無いかとは思いますが、たまに冗談で「こいつでいいのかー?」なんて振りも来ると思いますが、そのときは是非謙遜してくださいね(笑)
ご挨拶後
ご挨拶後にお礼状を出す!みたいな文章もありますが、もう正直あなたのキャラクターや相手方の両親のキャラクターによります。もしフランクな形でお若いご両親だったら、「真面目な子だけどお付き合いが大変そう。。。」とか「なんか無理にがんばらせてしまっているのでは。。。」などとなるので、今時であればお礼のメールを彼氏に送って、転送してもらうなどのやり取りが一番いいです。
こういったマナーやルールはありますが、
大切なのはお礼の気持とお互いにとっての最適なHOWを見極めることです。
結婚前の挨拶を成功させるコツ!応用編
では、基本的なマナーはしっかりとおさえつつ、今後嫁姑関係を良好に築くための挨拶の場でのファーストステップとして、何をするべきなのか。こればかりはあなたの人柄や相手のタイプなど様々な要因が絡み合ってくるもののため、これだ!というものはありません。ただ、逆に人間の根本、
本能=心理学から分析したときにどうアプローチしていくのか、考えることはできると思います。
類似性の心理学を結婚の挨拶で活用!
人は自分で何か似ていることや
共通点を感じると、親近感がわき、好意をいただく傾向があります。これは恋愛でも友人関係でも一緒ですね。物事に対して考え方が近かったり、出身地が一緒、好きな洋服が一緒でもいいんです。
ではどうやって類似性の心理学を活かすかでいうと、2つです。一つは彼から母親の情報を聞き、共通点がないか考えてみることです。好きな服、旅行が好き、学生時代の部活、学校、好きな食べ物などをさりげなく聞いてみましょう。あくまで彼側にもさり気なくです。そこの情報をもとに、ふとした瞬間に
こちらからなげてみることです。自己紹介などあなたが話をするときでもいいですし、彼側からさり気なくフォローを入れてもらうことで共通の話題で話も盛り上がり、なおかつ類似性の心理学を発揮することが期待できます。
外見の心理学を結婚の挨拶で活用
一言でいうと外見がいいと、勝手に中身もよく解釈されるということです。これをハロー効果とも呼びます。街を歩いている長身で、イケメンで、笑顔が素敵な人は性格も良くて、ユーモアがあって、、、と勝手にイメージが湧くようなものです。ただここでは、プラスに働かせるのは難しいとは思います。先程あったように嫁に息子を取られるという意識がある姑の場合、あまりに外見が良い=同じ女性として負けているという認識する可能性もあるので注意です。
更に、
外見の心理学はマイナス面にも働きます。靴下の先が薄くなっていたり、靴が汚れていたり、ネイルが剥がれかけていたり、髪の根元がプリンだったりすると、「あ、この人はだらしない人」と認識されてしまう可能性があるので、気をつけましょう。あら捜しをしているわけではなく、パッと目についてしまった瞬間的に印象が決まりますあります。
近接性の心理学を結婚の挨拶で活用
こちらは同じ釜の飯を食うようなものです。つまり距離や接触回数が多いと、その対象に対して好意をいただきやすい心理学です。
例えば、クラスで出席番号は近かったり、席が近かったりなどなどです。物理的な距離近い分、接触回数も多く、より相手のことを理解できるということです。つまり人は会う回数が多いと好きになっていく可能性があります。
ここで結婚の挨拶の場でのアドバイスとしては、挨拶の場が終わったら後日二人でランチにでも行ってきたらどうでしょうかっていう提案です。
一度緊張した場を解散し、また時間があくとまた会いづらくなるので、その場で次回ランチを誘ってみたらいかがでしょうか。相手もあなたもお互いに知らないから警戒しているだけで、二人でゆっくりランチでも食べられたら距離も近づくのではないでしょうか。
お互いのことを知らないことが一番の問題です。あとになっては修復や関係性構築も難しくなってきます。早め早めに行動し、距離を詰めておく必要があります。
最後に結婚前の両親への挨拶について
何かいろいろ怖がらせるようなことを行ってしまいすみません。結婚前の両親のご挨拶をしようと考えると、ついつい当日をどう乗り切るか、に集中しがちですが、結婚後は今後何十年もお付き合いをしていくことになる彼の両親とのご挨拶。そつなく終わらせるのではなく、今後を見据えて素敵な関係を気づきたいですね。
結婚は両家のものともいいますが、結局は二人のものです。正直最後には挨拶の場での機転であったり、結婚後の生活であったりを彼(男性側)が発揮できるかどうかですね。こちらの記事を参考に結婚のご挨拶が成功することを祈っています!