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招待状に中身を入れる時に注意するポイントは、①何を入れるか②どういう順番で入れるか③どういう向きで入れるか。一つずつ確認していきます。
招待状の準備ができたら、次はそれをゲストに届ける段階。届け方には、直接手で渡すか、郵送するかの二つがあります。面と向かってお祝いのやりとりが出来るのてわ、直接渡せるに越したことはありませんが、全ての招待状を手渡しに向かっていたら時間がいくらあっても足りませんね。
明確な決まりはありませんが、結婚式の主賓となる方々や、仲人、媒酌人、恩師など目上の人を招待する場合、直接手渡しするのが一般的です。先方の迷惑にならないよう、遅くとも結婚式の三ヶ月前までに、先方にとって都合のいい時間を確認して渡しに行きましょう。また、招待状を郵送する際、お日柄を気にして、消印の日付を大安など縁起のいいお日柄にする人がいますが、手渡しの日付はお日柄を気にする必要はありません。
ただし、招待状を手渡しするときは、招待状の準備の段階で、郵送する場合といくつか違った点があるので、そこには注意しましょう。まず、封筒には相手の住所は書かないこと。相手の住所を書くと、先方に「もともと郵送するつもりだったのか?」と余計な気を揉ませてしまうことになりかねません。ただし、宛名の住所は書く必要はありませんが、差出人であるあなたの住所は書くのが普通です。それと、宛名に役職の記名も必要ありません。封筒の真ん中にやや大きめに「〜様」と書いておけばOKです。
そして、封筒は糊付けせずシール貼りで留めること。糊付けするのは、郵送の途中で封筒の中身が抜け落ちてしまうことを防ぐためですが、手渡しの場合はその心配もないので糊付けする必要はありませんし、むしろ招待状を受け取ったゲストがその場で開封することも多いため、ハサミで切るなどの余計な手間を取らせてしまします。かといって封筒がペラペラ開いてるのも微妙なので、「寿」などの慶事にふさわしいシールで封をするのが一般的なマナーになっています。
少し話は逸れますが、手渡しをするタイミングについても考えなければなりません。というのも、同じ職場の上司を結婚式に招待する場合、人目につくところで手渡しすると、それを見た人が「私は招待しないんだ……」と嫌な思いをしてしまうかもしれないからです。同じ職場でも招待しない人に配慮して、 人目のつくところでは招待状を手渡しするのは控えたほうが無難というわけです。
招待状を封筒に入れ、宛名も書き、いよいよ郵送するという段階で悩むのが、「封筒はポストに投函でいいのか?郵便局へ持って行くべきなのか?」問題。招待状の受け取り手にすればポストだろうが窓口だろうがどちらでも同じなので、マナーの面でどちらが正しいということはありません。実際、あまり気にせずにポストに投函する方も多いのですが、郵便窓口で送った方が若干のメリットがあります。
一つは、何より、ポストに投函するよりも窓口で渡した方が安心感が得られる点。とっても大事な書類であり、絶対に汚れることがなく届いて欲しい招待状ですが、ポスト投函だと、どうしても汚されたり、紛失されたりしないかと余計な心配をどうしてもしてしまいます。勿論、ポストに投函したからといってそんな事態になることはほとんどないのですが、心配性の方は、職員の方に直接渡した方が安心感は得られるでしょう。それに、何十枚もの手紙を投函することになるので、その意味でも何となく窓口で取り扱ってもらいたくなる人が多いです。
もう一つは、提出した日の消印を確実につけてもらえること。つまり、あなたがお日柄を気にし、どうしても大安の消印をつけたいと思うのであれば、集荷のタイミングによっては翌日の消印になってしまうポスト投函よりも、確実に大安の消印をつけてもらえる窓口投函のほうがよいということです。「必ず大安でなければいけないのか?」というとそんなことはありません。結婚式の日取りを決める際に大安にこだわる人が多いように、招待状の消印も大安にこだわりたい人が少なからずいるということで、それは招待状を送る側の都合であり、大安でなくても受け取る側に失礼になることはありません。
他にも、「一つずつ重さを量ってもらい、正確な値段で切手を貼ってもらえる」「料金不足で迷惑をかけることがない」「慶事に最適と言われる風景印(土地ごとのモチーフが記された消印)をお願いできる」など、様々な利点がありますが、マナーにおける必須事項ではないので、気にしない方は気にしなくとも大丈夫です。
最後のトピックは、招待状の宛名の書き方について。宛名書きには手書きと印刷と二つの方法がありますが、どちらがよいのでしょうか。
手書きの一番のメリットは、自分の手でペンを動かして文字を書くことにより、相手に親しみの気持ちが伝えられること。デメリットはもちろん、とにかく時間と労力がかかること。招待する人の数によって何十、何百もの宛名を書くことになればそれにかかる時間と労力はかなりのものになります。また、字が下手な人は、書いた結果があまりにも酷いものだと、かえって相手に不快感を与えてしまう可能性もあります。
印刷のメリットデメリットは、手書きの反対。パソコンに打って字体を選び、印刷するだけで宛名書きが完了するので、何より早くて楽なのがポイント。字を書き間違える可能性も手書きよりは少ないでしょう。最近では印刷で宛名書きを作ってくれる代行サービスもネット上でたくさん見つかります。その反面、人の手によるものではないので、冷たい印象は持たれても仕方ありません。
手書きと印刷、どちらがマナー的に正しいということはないので、どのくらい時間が取れるのか、ちゃんとした字が書けるのか、何枚書かなければいけないのかなど、状況から判断してどちらにするか決めるのがいいでしょう。
配置を確定したら、その枠をカッターで切って封筒の上に乗せて文字を書くという裏ワザ。全ての行を枠内に書くと字が小さくなるので、一文字目の何画か書いたら枠を外し、それを目安にして最後まで書くといいそうです。
もう一つは、手書きの文字が綺麗に書けない方に是非おすすめの裏ワザ。まず住所と宛名をパソコンで打ち、招待状に書くのにちょうど良いサイズで印刷。そして透明のケースをLEDライト(100円ショップで売ってます)の上に置き、印刷したものを封筒に入れ、ライトを点けると、透けた文字を写しながら封筒に宛名が書けるというもの。現代の技術を駆使した驚きのこの裏ワザは、手書きに悩む現代の花嫁の救世主として、各界で注目を浴びているとのこと。ポイントは、印刷の文字を毛筆っぽいフォントにすることだそうです。 以上、結婚式の招待状にまつわる注意点でした。送る側も受け取る側も、招待状を介したやり取りでは最低限のマナーに気をつけお互いに不快な気持ちにさせないようにしましょう。そして当日は、幸せな結婚式を迎えられるようにしたいですね!