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結婚式の披露宴の締めくくりとして、新郎やその父親が謝辞を述べる時間があります。これは、出席してくれたゲストに対する感謝の言葉を述べる機会で、多くのゲストが、最後にどんな話をするのか期待しています。
しかし、具体的にどんな事を話すのが良いのか、時間はどのぐらいが目安なのか、全く分からないという人は少なくありません。
ここでは、結婚式披露宴における謝辞について、知っておきたいポイントと文例を紹介します。
謝辞は、披露宴の終わりにゲストに向けて行うお礼のあいさつです。
本来は新郎と新婦から出席してくれたゲストに対して述べるもので、新郎と新婦が一緒に挨拶をするのが基本と言えるでしょう。
しかし、結婚式の終盤、新婦が両親に向けて感謝の言葉を手紙にして読み上げる演出が行われることが多くあります。こうした演出が行われる場合には、新郎新婦からの謝辞は、代表して新郎のみが行うというのが一般的です。
ちなみに以前は両家を代表して新郎側の父からあいさつすることもありましたが、最近では新郎が行うのが主流になっています。
ゲストへの感謝と、これからの決意を伝える絶好のチャンスですので、かっこよく決めたいですね。
新郎謝辞は披露宴締めくくりですので、簡潔にスマートに決めましょう。
基本的な構成はこのようになっています。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
まずはお礼から入るようにしましょう。まずは出席してくれたことへの感謝、そして当日の祝辞や温かいお祝いの言葉への感謝、日頃お世話になっている感謝、など心から感謝の気持ちを伝えましょう。
例)
本日はご多用のなか、私たちのためにお集まりいただき、ありがとうございました。皆様よりたくさんの温かいお言葉をいただき、感謝の気持ちと同時に改めて身の引き締まる思いです。
雨の日や、特に寒い日や暑い日、年末年始やGWやお盆など連休時はそれぞれの挨拶にアレンジしましょう。
例)
本日はあいにくの雨でお足元が悪いなか、私たちのためにお集まりいただきありがとうございます。雨の日の結婚式は幸福をもたらすと言われております通り、二人で幸せな家庭を築いてまいりたいと思います。
本題は一番伝えたいことを伝える部分です。今後の抱負などを、しっかりと伝えましょう。
また、事前に原稿を用意する際に、「当日思ったこと、感じたこと」を入れる部分を作っておくと良いでしょう。感動的な1日を通してその時思っていることを加えると、より感動的なスピーチとなります。
例)
これからたくさん壁にぶつかることもあるかと思いますが、二人で乗り越え、いつも明るく笑顔の絶えない家庭を築き、必ず○○さんを幸せにすることをこの場をお借りして誓います。
自分の両親や、新婦の両親に感謝を述べるのも良いでしょう。
例)
この場をお借りしまして、今日まで育ててくれた両親に感謝の気持ちを伝えさせてください。
親父、おかん、今日まで本当にありがとう。長い反抗期だったけど、辛抱強く見守ってくれたから、今日という日が迎えられました。いろいろとごめん、そしてありがとう。
例)
妻となる○○さんのお父さんとお母さん、○○さんとの結婚をお許しいただき、心より感謝しています。今日この日の思いを忘れずに、二人で力を合わせて明るく幸せな家庭を築いていきます。
授かり婚であることを伝えるのも良いでしょう。
例)
この場を借りて、皆さまにご報告がございます。実は○○のおなかには、新しい命が宿っております。来年○月には、3人での新たな生活が始まる予定です。夫だけでなく父になることに、大きな喜びを感じるとともに、その分責任も感じております。妻と子を幸せにできるよう、一生懸命努めてまります。
結びの言葉はシンプルにオーソドックスに締めましょう。ゲストを気遣う言葉や、今後もよろしくお願いしますといった決まり文句の組み合わせでOKです。
例)
皆様のご健康とご多幸をお祈りし、私からの挨拶に代えさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
例)
これから皆さまへの感謝の気持ちを忘れず、少しずつ成長してまいります。未熟なふたりではございますが、今後とも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
結婚式など冠婚葬祭の場では避けるべきとされている言葉があるのをご存知ですか? 忌み言葉や重ね言葉など、気にされる方も多いので、十分に注意しましょう。
結婚式では別れを連想させるワードは避けるべきとされています。おめでたい席なのに、そう言ったワードが頻出すると、何と無く場の空気も冷めてしまいますよね。
例)
別れる、短い、冷める、切る、カットする、途絶える、離れる、落ちる、負ける、縮まる、去る、流れる、消える、終わる、滅びる、忘れる、忙しい、など
聞いている人が暗い気持ちになってしまったり、不快に感じるワードは避けましょう。祝福ムードの中、ネガティブな言葉や後ろ向きな発言、人を揶揄することなどはふさわしくありません。
例)
辛い、苦しい、ハード、痛い、悲しい、など
忌み言葉の中には「重ね言葉」というものがあります。普段使う分には何の問題もありませんが、結婚式では、繰り返す=再婚を連想させるため、重ね言葉はタブーとされるています。文脈上必要な場合は、似たような意味を持つ言葉に置き換えて対応しましょう。
例)
ますます、またまた、しばしば、たびたび、重ね重ね、返す返す、いろいろ、次々、だんだん、日々、ときどき、みるみる、わざわざ、どんどん、くれぐれも、など
披露宴の締めの言葉なので、長すぎてもグダグダになってしまいますし、一言二言であっさり締める訳にもいきません。
だいたい1~2分におさまる内容がベストです。文字数にすると約300~600字程度になります。そこまで時間をかけずにしっかりと要点を話すことが理想です。
スピーチする時に、〈えー〉や〈あー〉を頻発すると、頼りなく見えてしまいますし、カッコ悪いです。
プレゼンがうまいと言われるスティーブ・ジョブズでさえ、新製品の発表当日までに相当な練習を積んで臨んでいるそうです。
是非しっかりと練習を積んで、一生に一度のスピーチに臨んでください!
どうせスピーチをするのであれば、メモなどなくすらすらスピーチできたほうがスマートです!でも本番緊張してしまう可能性もあるので、メモはしっかり潜ませておきましょう。
また事前練習で不安な場合は、見ても大丈夫。無理に暗記しようとせずに、自信を持って堂々と話すことが大切です。
カンペを見る場合も、ずっと下を見ていては印象が悪いので、会場全体を見渡すように視線を飛ばしましょう。
緊張してしまい、紙に書いてある内容を早口で言ってしまう人がいますが、それではゲストの方々が聞き取りづらいですよね。そのため、落ち着いて、ある程度ゆっくりと話す必要があります。
深呼吸してから、落ち着いて読むことを心がけましょう。
声の大きさも大切なポイントです。小さすぎても聞こえませんし、大きすぎても迷惑ですね。マイクでキーンとなってしまいます。緊張せず適切な声の大きさを心がけましょう。事前にマイクを使ってリハーサルするのも良いでしょう。
カラオケではないので、マイクの頭の部分を持っているのなんだか印象が悪いです。またゆらゆら揺れたり、片足に体重を乗せたり、何かにもたれていたり、姿勢が悪いのもNG。
姿勢良く立って、ビシッとスピーチをキメましょう。
【オーソドックスver.】
みなさま、本日は私たちの結婚式にお越しいただき、誠にありがとうございました。たくさんの方のご挨拶や余興、また歓談中のお言葉をいただきましたこと、厚く御礼申し上げます。
私たち二人の生活はまだ始まったばかりで、これから楽しいことだけではないかもしれません。しかしそんな時は本日みなさまからいただいた祝福を思い出し、二人で手を取り合って乗り越えていきます。
また、これから築く家庭の大黒柱として、より一層仕事に精進していく所存です。職場の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
これまで育ててくれた、お父さん、お母さん。〇年間本当にありがとうございました。二人のような仲睦まじい関係を目標にしていきます。
そして、○○さんのお父さん、お母さん。今まで大切に育ててくださった○○さんは、今日から私が責任をもって守っていきます。
まだまだ未熟な二人ですが、お互い支え合い、温かい家庭を作っていきたいと思います。これからも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。本日は本当にありがとうございました。
【アットホームver.】
みなさま、今日は僕たち二人の結婚式にお越しいただき、ありがとうございました。皆さまからの温かい祝福や励ましの言葉に、目から汗が出っ放しの一日でした。
挨拶をしていただいた○○さん、職場では時に優しく、時に厳しく、温かい指導をありがとうございます。これからは今まで以上に精いっぱい頑張りますので、引き続きよろしくお願いします。
余興を担当してくれた、○○くん。今日のために練習をしてくれて、ありがとう。歌ってくれた曲の歌詞にもあったように、今日から二人で温かい家庭を作っていきたいと思います。
この日を迎えるまでに、たくさんのことがありました。紆余曲折は、ここにいる多くの方がご存じの通りです。その都度私たちを見守り、諭し慰め、時に叱ってくれたみんなには、感謝してもしきれません。みんながいなければ、今日この幸せをつかめていませんでした。本当にありがとうございます。
今日、こうしてみなさんに温かく祝福していただき、本当に幸せでした。ありがとうございました。