性別判定は、赤ちゃんを授かった夫婦の楽しみの一つ。今回の記事では、最近日本に上陸した文化「ジェンダーリービルパーティ」と、それに使われるとてもキュートなデザインの「ジェンダーリービルケーキ」についてお知らせしていきます。せっかくなら、「男の子かな?女の子かな?」とどきどきで待っているお父さんには、判定の結果をサプライズでお届けしてみませんか?
ジェンダーリービルケーキとは?
医療技術が発達し、胎児の性別診断が確かなものになってきたことを背景に、2000年代後半にアメリカで発祥した文化として、ジェンダーリービルパーティ(gender reveal party)というものがあります。これは、明らかになったお腹の子の性別を、夫や子供、両親や親戚、親しい知人などにお知らせするイベントのこと。アメリカで発祥したこの文化は、その様子がYouTubeやInstagram、Pinterestなどのソーシャルメディアに投稿されることによって世界中に拡散されていきました。
赤ちゃんの性別を解禁するやり方には、ケーキの中にピンク色か青色のものをひそませて(ピンクなら女の子、青なら男の子)、開封する人をどきどきさせる工夫が凝らされます。このときに使われるケーキをジェンダーリービルケーキと言い、最近は日本のケーキ屋さんでも注文が増えています。
ところで、胎児の性別をお披露目するパーティであれば、その名前には、社会的性別を意味する「ジェンダー(gender)」ではなく、生物学的性別を意味する「セックス(sex)」が使われるべきではないかと違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。実際、こうしたイベントを行うことには、人間の性別を「男」「女」の二元論でとらえようとする価値観が背景にあるのではないか、LGBTやインターセックスなど、性自認と身体的性が一致しない方や身体的性が未分化な方に対する配慮が欠けているのではないかといった批判が一部で生じていることも事実です。それぞれの状況に合わせた呼び方に変えるのもいいかもしれませんね。
ベビーシャワーとの違いは?
ジェンダーリービルパーティとしばしば混同されるのが、ベビーシャワー(baby shower)。ベビーシャワーは、女性が妊娠して母親という存在に変化することを祝うセレモニーで、基本的には第一子のときのみ行うものとされています。「ベビーシャワー」という名前がついたのはごく最近のことですが、子宝が授かったことを祝う風習自体はどの国でも古くから見られていました。
このパーティでは普通、将来生まれてくる子供のための育児用アイテム(おむつ、ブランケット、哺乳瓶、衣服、おもちゃなど)がカップルに贈られ、「ベビーシャワー」という名前は文字通り、女性がギフトのシャワーを浴びることを意味します。ジェンダーリービルパーティは、赤ちゃんの性別を発表するために、カップルが主体となって行うもの。対して「ベイビーシャワー」は、親になる予定のカップルを祝うために周りの人間が行うものということですね。
ジェンダーリービルケーキの写真
ここからは実際にジェンダーリービルケーキの写真をご紹介しながら解説していきます。
高松にある「エリート洋菓子店」が作るジェンダーリービルケーキ。テディベアのイラストが可愛らしく、青とピンクで左右に色が分かれています。最近は本当にジェンダーリービルケーキの注文が増えてるんだそうです。
こちらはアイシングクッキーで飾りつけたアメリカンジェンダーリービルケーキ。旦那さんへのサプライズとして用意されたようで、やはり青とピンクで左右に分かれたデザインが素敵です。ケーキの中身を開くと、性別検査の結果が…?
こちらはなんと、ケーキではなくバルーンでの性別発表。双子の赤ちゃんなので風船も二つ用意。ご両親の前で破裂させて、結果をお知らせしたようですね。報告会を賑やかなパーティーにしたい方にはぴったりのアイテムです。
オシャレで盛大な性別発表を
以上、ジェンダーリービルパーティについて紹介していきました。お腹の子の性別を発表する瞬間は、その子にとって一生に一度しかありません。サプライズが大好き、素敵な写真をインスタに投稿したいという方にはぜひおすすめしたいアイディアです。