和婚に興味のある方は要チェック!仏前式について説明します!!

和婚といえば神前式をイメージする方は多いと思いますが、仏前式はあまり聞いたことがないという方も少なくないのではないでしょうか。仏前式とは、神前式と共に明治頃から行われてきた日本の結婚式のスタイルです。この記事では、その仏前式がどういったものなのか詳しく説明していきます。和婚に興味のあるカップルは要チェックですよ!

仏前式の特徴

仏前式とは、文字通り仏様の前で行う結婚式です。仏前式は「2人が結婚することは前世からの因縁であり、先祖の慈悲によるものである」という仏教の教えに基づいています。仏前式を通して、仏様と先祖に2人の「因縁」を報告し、感謝の気持ちを伝えることで、「来世までの結びつき」を誓うのです。 仏教の教えに則って式が進んでいくので、仏前式を選ぶ人は仏教を信仰している方や、本人たちや家族が僧侶など仏教の関係者の方が多くみられます。仏教もしくは仏前式における結婚に対する考え方に共感する人に仏前式はおすすめです。

仏前式を行う場所

仏前式をあげる場所は一般的にお寺です。新郎、新婦どちらかの先祖からのお墓のある菩提寺や縁深い寺院の本堂で行います。そして、寺院の最高位の僧侶が「司婚者」として式をとり行うのです。また、お寺によっては、宗派が違っても引き受けてくれるので、菩提寺意外で自分たちが式をあげたいお寺がある場合は、そこに相談してみましょう。大きなお寺の場合だと、披露宴の会場も設置されている場所もあります。
寺院での会食テーブルコーディネート。趣きがあって素敵です。 京都や奈良の有名なお寺で仏前式を行いたいというカップルも多くいます。歴史好きや寺院好きにとって、歴史上の著名な人物ゆかりのお寺や、自分の好きなお寺で結婚式ができるなんで最高ですよね。

仏前式はお寺以外で行うこともできる

仏前式はお寺の他にも自宅やホテルで行うことが可能です。自宅の場合は、僧侶を自宅に呼び、仏壇の前で式を行います。また、ホテルや結婚式場でも仏前式を行うことができるんです。ただし、チャペルでの結婚式や神前式に比べて仏前式が選ばれることが少ないので、会場は限られています。なので、仏前式をホテルや結婚式場で行う場合は事前に確認してみましょう。

仏前式と神前式の違い

和婚といえば、どちらかというと神前式がメジャーですが、仏前式と神前式ではどう違うのでしょうか。神前式も仏前式も三三九度の盃を交わしたり雅楽の演奏があったりなど、共通する部分があります。なので、最も大きな違いはやはり神道か仏教かという部分です。 神前式は神道のしきたりの上で行われる結婚式で神様に対して、結婚を誓います。対して仏前式は、仏様や先祖に結婚を報告するのです。また、仏前式は親族以外を式に呼ばなかったり、参列者は当日に数珠を持参する必要があるという特徴もあります。ただ、最近では友人の参列も許されている場合も増えてきました。

仏前式の流れ

では実際に仏前式はどのような流れで進んでいくでしょうか?具体的な進行と式の内容を見てみましょう。 1.参列者の入堂 まずは雅楽が流れている中を、両親、親族、来賓の順番で入堂。本尊に向かって上手が新郎側、下手が新婦側の関係者が座ることになります。 2.新郎新婦の入堂 参列者の着席後、媒酌人に付き添われながら新郎が入堂します。そして媒酌人の夫人に付き添われて新婦が下手側の扉から入堂。新郎と新婦が本堂の中央で出会い、本尊の前に進みます。 3.僧侶の入堂 新郎新婦の入堂後、司婚者の僧侶、つまり戒師の入堂です。 4.敬白文の朗読 戒師は本尊の前に置かれた礼盤に座り、仏様と先祖に結婚を報告するための敬白文を朗読し、加護を祈ります。その間、新郎新婦は頭を垂らし、参列者は起立して、戒師の朗読を聞くのです。 5.念珠授与 新郎新婦は媒酌人の案内に従って、戒師の前に向かい合って座り、戒師から仏前に供えてあった念珠を受け取ります。新郎は白い念珠を、新婦は赤い念珠を授かり、合唱。 6.司婚の辞 戒師が新郎新婦に結婚への誓いの言葉を求めます。新郎新婦がそれに答えると、戒師は仏前に誓約分を読み上げて、参列者に結婚の報告を行います。 7.新郎、新婦が焼香 新郎、新婦の順番で焼香します。二人とも、先ほど授与された念珠を左手にかけて、右手で焼香し、合唱。 8.誓杯 神前式にお変える三三九度の儀式です。新郎新婦が、お神酒を銚子から三度に分けていただきます。仏前式の場合は、新婦から先に口をつけるのが、神前式との大きな違いです。新郎新婦の誓杯が終わると、参列者全員が親族固めとして杯を交わします。 9.戒師による法話 戒師から、新郎新婦へ結婚の祝いの言葉や結婚の意味似ていてなど祝福の言葉があります。 10.退堂 一同起立して合唱。それが終わると、戒師、新郎新婦、媒酌人、両親、親族の順番で退堂していきます。 以上が仏前式の大まかな流れです。寺院によって内容に違いがあることはあるのですが、基本的にはこのような内容のイメージを持っていて間違いはありません。

仏前式の衣装

仏前式は、神前式と同じように和装で行うのが一般的です。新郎は紋付羽織りと袴、新婦は白無垢を着ることが一般的ですが、仏前式は服装に決まりはないので、ウェディングドレスで仏前式を行うこともできます。ただし、寺院や自宅で式を行う場合、衣装を自分で準備しなければならないので注意が必要です。
花びらの舞う綿帽子が素敵ですね!
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和婚ならではの華やかな着物です!
和婚には独特の温かみがありますね。

仏前式のいいところ

御堂の本尊の前で、お香が焚かれ、雅楽が鳴り響く、厳かな雰囲気の中で行われる仏前式。仏教という思想の厚みや歴史の重みを感じることができます。仏教の思想に感銘を受けたことのある人や、寺院や歴史好きには特におすすめです。 また、チャペルでのウェディングや神前式と比較して、かかる費用も安いです。チャペルなどの行われる結婚式は挙式だけでも平均で35万円ほどかかるとされていますが、仏前式の場合は約10〜25万円になります。ホテルなどでの結婚式と違って衣装や着付けの費用は別になってしまいますが、それでも値段は控えめですね。

前世からの因縁を意識する仏前式

仏前式において結婚は、前世からの因縁であり、また来世までの結びつきを誓うことになります。より大きな視点で自分たちの結婚を見つめることができるのではないでしょうか。チャペルウェディングや神前式とまた違った味わいを持つ仏前式。ぜひ検討してみてください。
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