結婚式の受付を任されたときの教科書−これさえ読めばOK

結婚式の受付は一回の結婚式に2名ほど選ばれるので、友人スピーチや余興などよりも選ばれる可能性も高いです。私自身結婚式の受付は2度ほどお手伝いさせていただいたことがありますので、今回は初めて結婚式の受付を頼まれた方に向けてこれさえ読めばOKというレベルのマニュアルを作成しました。 受付を頼むときのマナーや準備についてお調べの新郎新婦様はこちらです。 二次会の受付についてはこちら

結婚式受付担当の役割

新郎新婦キス 結婚式受付担当の役割は大きく分けて2点です。一見地味に見える受付担当ですが、相当重要なお仕事なので、気を引き締めていきましょう。ただ、難しい作業が特段あるわけではないので、ご安心ください。

受付担当は結婚式の両家の顔・代表

起し頂くほぼすべてのゲストはあなたと受付でやり取りします。そこであなたは「結婚式の両家側」の人間として受付をすることになるので、あなたの態度やマナー、言葉遣いが両家に対する印象につながっていきます。同年代の友達だけではなく、上司などの主賓ともやり取りすることになるので、十分注意して挑みましょう。

結婚式受付はお金を預かる責任

受付はご祝儀を受け取るだけでなく、ご祝儀を預かる身でもあります。後ほど預かる身としての注意点を記載させていただきますが、非常に重大な責任です。なんせ一人ご祝儀相場が3万程度と言われている中、100名規模の挙式披露宴であれば、新郎側、新婦側でそれぞれ150万円が手元にある事になります。大金を扱っていることをいつも意識してください。

結婚式受付を任されたときの開始前までの準備

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まずは時間と場所の確認

まずは時間と場所を確認しましょう。おそらく招待状の前に受付をお願いされ、招待状には「受付をお願いしたく、○○時に来てください。」と書いてありますので、余裕をもって到着するように心がけましょう。受付の遅刻は特に厳禁です。※みなさんそうですが

受付担当としてお願いされた時間前に会場入り

会場に入場したらフロントの方か近くのスタッフに○○家○○家の結婚式で受付を任された○○です。と伝え、案内してもらいましょう。基本的にここまでたどり着けば下記のようなことは直接ご案内してもらえます。

ゲストリストの受け取り・お車代を渡す相手、親族に取り次ぐ人はいるか確認

当日会場入りしたらスタッフの方に一通りご案内されるかと思いますが、その内の一つがこれです。基本的にゲストリストを渡されます。こちらにゲストの出席をチェックしていくのですが、お車代や取り次ぐ人などのイレギュラー対応をするゲストの方のことも書いてあります。記号や略語で書いていることもあるので、それぞれの意味をしっかりと確認しておきましょう。

お車代のお預かり

ゲストリストともにこのタイミングでお車代を預かります。おそらくぽち袋のような形に名前が記載、もしくは付箋が貼っております。できれば一通り目を通して置くことと、あいうえお順に並べなおしておくとお車代を渡す時に探す時間が短縮されます。

挙式・披露宴が始まるまでの誘導と場所の確認

受付時間から開演開始時間まで時間があくことが多いです。受付の方はゲストにご案内するので、何時開始で、開始までどこで、どんな行動をしていてもらうか把握しておく必要があります。※「11時開始で、それまで控室で、ウェルカムドリンクを飲んで待っていてもらう」ようにです。

遅刻した場合の対応

稀にと言うか1組あたり一人二人は出てきてしまう遅刻者です。遅刻者の場合はどういう対応を取るかスタッフの方と相談し、予め決めておきましょう。

【重要】ご祝儀の保管場所・渡す相手

必ず聞いておきたいことは「預かりきったご祝儀を誰に渡すのか」をはっきりと確認しておきます。おそらく式場のスタッフが受け取ることはまずないので、両家の親族に渡すことになります。しっかりと「親族に」ではなく、親族の母に、新郎の兄に、など特定しておくことをおすすめします。

式場または新郎新婦が用意してくれるもの

新郎新婦 こちらは新郎新婦側、もしくは会場が側が用意するものなので、受付担当の方は心配不要です。
  • 芳名帳
  • ペンや付箋などの筆記用具
  • ゲストリスト
  • 席次表
  • お車代
  • ご祝儀をのせるお盆
  • まとまったご祝儀を入れる袋
受付担当の方が受付中持っておきたいものは下のリスト程度で済ませることができます。
  • 携帯電話(マナーモードで)
  • 自分のご祝儀
  • 女性の場合は最低限のメイク道具
  • ハンカチ

受付開始後のマニュアル&セリフ

大事なことは両家側として挨拶することです。
  1. ご挨拶
  2. ご祝儀を受け取り、保管
  3. ゲストへ芳名帳の記載をお願いする
  4. 席次表をお渡しし、席や控室のご案内
という流れですが、一覧の流れをセリフにしてみると、
  1. ゲスト:本日はおめでとうございます。(ご祝儀を受け取る※両手で)
  2. あなた:ありがとうございます。(あなたは両家側の人間です)
  3. ゲスト:(ここでご祝儀を受け取る場合も)
  4. あなた:「恐れ入りますが、こちらにご記帳ください。」※ペンを渡しながら
  5. あなた:(リストで名前を確認、出席にチェック、お車代などのイレギュラーはないか確認)
  6. あなた:「ありがとうございます。こちらが席次表です。控室はあちらに、喫煙所は○○に、お手洗いはあちらにございます。控室にお飲みものをご用意しておりますので、ご自由にお召し上がりください。」

イレギュラーなゲストの場合

お車代をお渡しするゲストの場合

「○○様、本日はお越しいただき誠にありがとうございます。こちらお受け取りくださいませ。」

親族への引き継ぎ

「○○が直接△△様にご挨拶させていただきたいと申しております。今呼んでまいりますので少々お待ちくださいませ。」

結婚式受付を行う上での注意点・コツ

ご祝儀を預かっている身なので、必ず一人はその場から離れない

特に注意してほしいのが、ご祝儀の保管です。人間なのでお手洗いにいきたくなる瞬間もあるかもしれませんが、必ず2人のうち一人はそこに残るようにしましょう。新婦側がいるから新郎側はいなくてもいいだろういうことはNGです。

ご祝儀は必ず予め決めていた人に渡す

また意外にあるトラブル・事件としてご祝儀泥棒は冠婚葬祭のイベントで未だによく出没するそうです。結婚式では受付の方に「新郎の親族ですが、母の代理で〜」と騙してくる輩もいます。なので、先に決めた人以外には絶対に渡さない or はっきりと分かる人(例えば何度かお会いしたことのある新郎の父など)にしか渡さないことが重要です。それが結婚式場スタッフの人でもです。もしかしたらその人はスタッフ風かもしれません。 そういった人がいらっしゃったら「すみません。先にご祝儀をお渡しするのは○○さんへと決めており、その方以外には渡さぬよう申し付けられております。」と堂々と伝えましょう。本当の親族であれば、堅牢さに感謝こそすれど怒ることはありませんが、泥棒の場合はぐいぐい来ます。

結婚式の受付担当は写真&動画で必ず写る

今までの経験上必ず写ります。しかも1枚や2枚じゃないです。おそらく撮って出しエンドロールの場合でもアップだったり、受付をしているシーンが載るので、メイクやヘアメイク、しっかりとしていきましょう。服装は少しドレスアップしていてもOKですが、服装のマナーはしっかりと守るようにしましょう

お辞儀が多いので注意

特に女性の方が多いのですが、受付担当は何度も何度もお辞儀をすることになりますので、胸元がゆるい服装は避けるようにしましょう。

受付のヘアセットは前髪が崩れないことを意識

こちらもお辞儀する回数が多いためですが、毎回毎回前髪を整えているとマナー的に美しくありません。アップスタイルにするか、ピンなどで固定する、男性の場合はしっかりとセットするなどお辞儀を想定したヘアセットが重要です。

仲良いがいい友人が来たとしても砕けすぎない

受付担当をお願いされるくらいですから、他の友人も多くゲストとして参加されるでしょう。懐かしさでテンションが上り、砕けた態度になりそうでもありますが、他の招待客の手前、そこは他のゲストと変わりなく丁寧に接しましょう。もちろん笑顔や二言三言の会話はOKです。あくまで砕け過ぎることに注意しましょう。

受付担当は指先まで見られる!

特に男性が抜けがちですが、芳名帳を指差したり、ご祝儀を受け取ったりと意外に指先を見られます。爪切りをしっかりとするだけでも印象はだいぶ違うので、しっかりとお手入れをしていきましょう。

結びに

いろいろとポイントを並べてしまい緊張させてしまうかもしれませんが、大事なのはお金の管理と愛想のいい適切なマナーです。ゲスト全員と会話をすることが出来る貴重な担当でもあるので、是非楽しんでください!
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