「引出物は3品目」というルールをご存知でしょうか。最近関東では
引出物と引菓子の計2点+送賓時のプチギフトが主流になっていますが、本当のところどうなのでしょうか。
引出物が3品の理由は?
まず、そもそも引出物のセットが3品と限ったわけではありません。地域によっては引出物3品だけではなく、5,7品の引出物をご用意するところもありますので、事前に両親などについて確認することをおすすめします。
3.5.7と聞くとお気付きの通り結婚式では偶数は避けたい数字ということで、割り切れない3品を引出物に入れるようです。
またこの3品とは
の3点で、縁起物は文字通りの縁起のいいかつお節・お赤飯などが使用されます。7品目についても引出物・引き菓子に加え、縁起物や小物を加える形になるので、あくまでメインは引出物と引き菓子だと思っていただいて結構です。
かつお節が縁起が良いとされる理由ですが、創業明治初年かつお節メーカー柳屋本店様HPによると
かつお節は、その切り口が、松の木の年輪に似ていることから、松の気高さを讃える意味で「松魚節」と呼ばれています。また「勝魚」「勝男節」とも呼ばれ、昔から縁起が良いものとされ、祝儀、中元、歳暮の贈り物として使われてきました。
特に、結納や結婚式では、かつお節は欠かせない存在です。雄節と雌節を合わせると夫婦一対となり、その形が亀の甲に似ていることや、表面の黒皮、肌の笹の葉模様、先端の梅形の削りを松竹梅に見たて、特に縁起の良いものとされ、『結婚式の引出物』として良く使われています。
また、かつおは「勝つ男」、節は「武士」にたとえて『勝男武士』(かつおぶし)に通じるため、元気な子に育つようにと『出産』や『端午の節句』の内祝に、「勝つ魚」に由来するものとして、『七五三』・『入学』の内祝、『快気内祝』などの贈り物として広く使われています。
と説明がありました。とにかく縁起のよいものとして結婚式以外でもかつお節は昔から愛されていたようですね。
新郎新婦と同世代のゲストの声
特にいままで結婚式に参加された方のご意見をまとめてみると、「かつお節はいらないから、カタログギフトをランクアップしてくれたほうが嬉しい」という声が非常に多いです。
特に新郎新婦と同世代の方などはこの意見が多いでしょう。
- かつお節はもらっても使わない
- 家にすでにある
- なんでかつおぶしか知らなかった
- かつお節にお金をかけるならいらないからカタログギフトなどのメインの記念品を豪華にしてほしい
などの声をよく聞きます。実際にゲストの立場からすると縁起物とされるかつお節よりも普段使いできる食器やカタログギフトの方が嬉しいのは本音でしょう。
引出物3品についての年配・親族・主賓ゲストの感覚は違う
今30後半以上の方は特に引出物は3品が普通。少なければ失礼だと考える人が多いです。中には1品入れ忘れたのではないかと、式場のスタッフに確認するようなゲストも…
- 2品だと節約したと思う
- 2品だと何か間違いだと思ってしまう
- プチギフトは別。引出物3品は熨斗(のし)がついているもの
など厳しい意見も…
特に親族などでも厳しい方も多いようで、親族への引出物は必ず両親と相談するようにしましょう。
両親に相談する理由はそのご家族・兄弟について理解があり、地元に対する理解もあるため参考になる意見をもらいやすいのと、基本的に両親は主催者側(新郎新婦と同じ招待する側)なので、何か失礼があれば、両親の顔に泥を塗ることにもなるからです。
最近オススメなのは世代で個数と中身を変更する
引出物は約70%の方が対象によって贈るものを変えていますが、引出物は3品なのか問題についてもこちらで解決できそうです。
元々は同僚・友人は5,000円、上司・親族などを8,000円と決めていたら
- 同僚・友人:カタログギフト4,000円+引き菓子→5,000円
- 親族・上司:カタログギフト5,000円+引き菓子+かつお節→8,000円
などそもそもの入れる個数を変えてしまってもOKとするプランナー・式場も増えています。