引き出物は大抵、「引き出物、引菓子、縁起物」の3つがセットになっています。引き出物と引菓子はわかるとしても、結婚式になじみがない人にとって縁起物とは何かよくわからないのではないでしょうか。そこで今回は、引き出物における縁起物についてご紹介します。
なぜ引き出物に縁起物を入れるの?
結婚式では、偶数は悪い数、奇数は良い数とされます。これは偶数だと割り切れてしまうことから、新郎新婦にとって縁起が悪いと考えられるからです。しかし引き出物と引菓子を用意すると、全部で2という偶数になってしまいますよね。それを避けるために、縁起物を入れる必要があります。
そんなことは気にしない人の方が増えていますが、結婚式は年配の方や色々な考えの方が集まる場です。こんなところで「非常識な二人だな」と思われたら損ですから、奇数分のセットにしておきましょう。
引き出物にはどんな縁起物を入れればいいの?
引き出物に入れる縁起物としてもっともメジャーなのが、かつお節です。鰹節は鰹の身が真ん中で分かれており、背中側を雄節、お腹側を雌節と呼び、この2つがぴったりあうため夫婦円満を表すとされているんです。
また、切り口が松の年輪に似ていて、これから何十年も夫婦が仲良く一緒にいられるようにという意味も込められています。さらに、出汁をとったり和え物をしたりと、実用面から見ても使いやすいからいいですね。
次にメジャーなのが昆布です。昆布はその音が「よろこぶ」という言葉に似ていることから、おめでたい食材だとされています。また広目という別名があるので、結婚をお披露目する披露宴で渡す引き出物にぴったり。
日本古来から昆布は慶事に使われているので、引き出物の格式も上げてくれます。鰹節同様、出汁をとるのに使えるので、和食を食べる層には特に喜ばれるでしょう。
紅茶を「幸茶」とあらわして、引き出物の縁起物として入れるのもおすすめ。これによって幸せのおすそ分けという意味が込められますし、何より紅茶はものすごく軽いのでゲストに喜ばれます。また、赤い色がこれからの二人とゲストを幸せするとも言われています。
鯛は「おめでたい」というフレーズを彷彿とさせることから、祝いの席で頻繁に振舞われます。引き出物として鮮魚を入れるわけにはいきませんので、干物やお茶漬けセットなどにしましょう。もしくは、鯛の形をしたお菓子にすると若い女性ゲストも喜んでくれそう。
日本ではおめでたいことがあると、お赤飯を炊きます。ですから引き出物の縁起物としても、お赤飯は活躍するんです。あの鮮やかな色は災いを避けるとされており、昔は神様へのお供え物としても使われていたほど。
夫婦が長く一緒にいられることを記念して、うどんを入れるのもいいですね。夫婦の絆がうどんのように、長くしっかりと続くとされています。赤く色づいたものもあるので、白いものとあわせて紅白うどんとして入れるとさらにおめでたいでしょう。
年末に食べたり引っ越し先にあいさつの品として渡すことからうどんよりそばの方が良いと思う方もいるかもしれませんが、うどんの方がおすすめ。そばは細くすぐに切れてしまうので、新郎新婦の永遠のきずなを感じさせるにはあまりふさわしくないんです。
お赤飯やうどんは、ちょっとあっためたり茹でたりすればいいだけなので、日頃料理をしない人にも喜ばれます。「かつお節なんかもらっても困る……」という独身男性ゲストなどにはうってつけの縁起物です。
梅干しも縁起物として使われる食材です。寒い冬が明けると花咲く梅は、生命力が感じられるとして長寿祈願にも利用されます。また、毎日梅干しを一粒食べれば医者がいらないといわれるくらいの健康食品です。子孫繁栄という意味もあるので、これからの新郎新婦が子宝に恵まれるという意味も暗示します。
縁起物としておすすめの商品
結うさぎ 鰹節セットはボックスがかわいく、一見古臭く思える鰹節もポップに見せてくれます。ウサギが描かれていることから子孫繁栄の意味も込められ、二倍おめでたい縁起物です。
奥井海生堂の吉祥昆布は名前を入れられるので、引き出物にしやすいんです。品質も上々で、二枚の昆布を吉祥という二度とほどけないおめでたい形に結び上げてあります。特上山出し昆布が使われており、味わいが豊かです。
MEDE鯛は名前もさることながら、その見た目がものすごくかわいくておすすめ。赤味噌、白味噌、合わせ味噌のお味噌汁セットで、味によって色も変わります。ゲストが一目見て思わず笑顔になる、最高の縁起物です。
お天道さま本舗の
笑顔あふれるお赤飯は、炊飯器でかんたんに炊けるお赤飯。米を研いだり小豆を煮たりといった面倒な作業がないので、日頃自炊をしない人でもサクッと食べられます。鮮やかな赤いパッケージがおしゃれで、とってもおすすめ。
ノアールシングルは飲みごたえがあって、苦みが少なく万人受けする紅茶です。ボックスもおしゃれで、センスが感じられます。甘くフルーティーなブラッドオレンジ、ヘーゼルナッツが香り高いキャラメルヌガー、深みがありミルクとの相性もいいチョコレートローズ、果実のフレッシュさが特徴のピーチブリュレ、蘭の甘い香りが素敵なブラックチェリーという5種類がつまっています。
縁起物を入れて引き出物を完成させよう
引き出物には、引き出物、引菓子、縁起物の3つが必要です。そして縁起物として中に入れられるものは、ある程度内容が決まっています。これからの新郎新婦の生活が幸せになるよう、そしてゲストのみなさんの今後の発展を祈念して、しっかりと選んでください。