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「両親へ手紙を書くなんて幼少期以来だからわからない。」
「結婚式で感謝の気持ちを伝えたい。でもどんな風に言葉にしたらいいんだろう。」
結婚式の準備が進んで、フッと考える両親への手紙…。伝えたいことはたくさんあるのに、言葉にならない。
伝えたいことがたくさんあるからこそ、なかなかまとまらない。どんな風に表現するかは人それぞれ。正解・不正解なんてもちろんありません。それでも悩んでしまう!ヒント!という方に手紙の書き方のコツを紹介します。
結婚式の披露宴で定番になっている花嫁から両親への手紙。
定番という言い方はネガティブな意味ではなく、ほとんどの披露宴にて実施されている内容だと思います。
そして、花嫁の手紙はゲストが楽しみにし、感動するコンテンツの一つでもあるということを忘れないでいただきたいです。
いつ入籍するか、いつから同棲するか関係なく結婚式はご両親にとっては大切に育てた娘を旦那さんに送り出す。
とでも大事なイベントなのが挙式・披露宴となります。
まだ、結婚式をされていない方はピンとこないかもしれませんが、バージンロードを新婦と父が歩き、新郎の前で立ち止まり、そして手で背中を押すんです。
文字通り新郎へ送り出す・託すという演出が含まれています。
そんな挙式・披露宴ではありますが、新婦から両親や皆さんに語りかける、何かを発言するのが非常に少ないのが結婚式。
唯一しっかりと話す機会があるとしたら花嫁からの手紙でしょう。しっかりとこの場で何十年も自分を育ててくれた両親に対して、ストレートに感謝の気持ちを伝えてもいいのではないでしょうか。
まずは、なんといっても両親に伝えたいことを明確にすることです。
もちろん、伝えたいのは【ありがとう】という感謝の気持ちだとは思うのですが、何をどういう風に感謝しているのかを具体的にじっくりエピソード単位で考えてみましょう。
人それぞれ違いますが、例えば…
のように、両親との間にあるエピソードやストーリーを思い出してみましょう。
きっと忘れているだけかもしれません。
当たり前と思っていたかも知れません。
ただ、これからもう両親に育ててもらうことはなくなるのです。
両親のもとから巣立つ結婚式、今までのことをしっかりと振り返るにはいい機会になると思います。
もちろん、両親だけでなく、家族全員での印象深い思い出でもかまいません。
父親、母親とそれぞれの思い出をふた通り紹介する方向で考えることもできます。まずは、あなたがどういう風に愛情を感じ、何を伝えたいのかを明確にすることが大切です。
明確になったら次は実際に書き出してみましょう。手紙を書く際には感情的になりすぎず、冷静に書くことが大切です。
書いている間に次から次へと思い出が溢れてきてまとまりがつかなくなるケースもあります。
伝えたい内容から話が逸れないようにあらかじめキーワードやポイントを箇条書きでメモしておきましょう。気持ちを素直に表現できるよう、自分らしい言葉を使ってどんどん書いてみましょう。
また、「長くなったかな?」「短すぎたかな?」「この表現で大丈夫かな?」と心配になってもまずは最後まで仕上げましょう。途中で修正を何度も加えることでどういう風に締めていいか見失ってしまうこともあります。
一度最後まで仕上げてから見直して表現を変えたり、長さを調整しましょう。
両親への手紙の構成は前置き→エピソード→結びの3ステップになります。
まず前置きですが両親への手紙ではありますが、前置きとして参列してくれたゲストへの挨拶を入れる方も多いです。両親、ゲストに向けての前置きの例文を紹介します。
【例文1】「お父さん、お母さん、今日まで私を育ててくれて、本当にありがとう。お二人のおかげで、私はここまで成長することができました。お嫁にいく嬉しさと、ほんの少し寂しい気持ちで胸がいっぱいです。」
【例文2】「お父さん、お母さん、今日は私の結婚式にご出席いただき、ありがとうございます。これまでの愛情と支えに心から感謝しています。お父さんとお母さんには大人になってから初めて手紙を書きますが、ぜひ聞いてください。」
【例文1】「お父さん、お母さん、学生時代に家に帰る時間が遅くなったり、反抗期で迷惑をかけてしまってごめんなさい。今では、その時の心配や苦労を思い出すと、本当に申し訳なく思います。」
【例文2】「お父さん、お母さん、社会人になりたての頃、仕事のことでイライラして家族に当たってしまったこと、本当にごめんなさい。あの時の自分の未熟さを反省しています。」
未来への決意と
改めて感謝の気持ちを伝え、これからの決意を述べます。はっきりいって、新婦から両親への手紙では変にマナーや忌み言葉を意識しすぎる必要はありません。
あなたとご両親は家族です。生まれた時から知っている存在です。敬語が間違っていたって、結婚式にふさわしくない言葉が入ったって誰も、両親も気を悪くすることはありません。
あなたのまっすぐな想いを伝えてほしいな、と思っています。
それでも、結婚式・披露宴というゲストが多くいらっしゃる状況ではありますので、最低限気をつけたほうがいいかもしれないポイントについてまとめます。
本人たちに起こった出来事はあまり具体的に言わなくてもお互いに理解することができます。
ですが、聞いているゲストにとっては「なんの話かさっぱりわからない。」ということも。
第三者が聞いても理解できる内容になっているか確認しましょう。
まわりには知られたくないけど、しっかりとお礼をしたい場合はこの限りではないと思っています。
誰が聞いてもわかりやすい文章になっていることが大切です。
結婚式だからと言って、無理に難しい言葉を使う必要はありません。
シンプルでわかりやすい言葉、そして誰が聞いてもわかる表現であることを心がけましょう。
また一文一文の文章が長すぎるとわかりにくくなることも。できるだけ簡潔に伝わりやすい内容になっているか確認しましょう。
一般的な目安としては、時間は約3分程度、便箋に約2~3枚です。
もちろん目安ですので、それ以上長くなっても短くなってもかまいません。
ですが、あまりに長すぎると当日緊張してものすごく早口で読み上げてしまったりすることも。
確認の際には音読をしてみて長さを確認することで、間延びした雰囲気にならないか確認しておきましょう。
ついつい気持ちが高ぶり、緊張し、早口になってしまう新婦様も見てきました。
なので、これでもかっていうくらいゆっくりと話すことを心がけましょう。
新婦からの手紙は披露宴の中でも一番感動的なシーン。「誰も早く終わらせろよ。」なんて思う人は誰一人いません。
進行が多少押してもしっかりと、両親に気持ちが伝わるようにゆっくりと話しましょう。
だいたい泣いてしまいます。
書く時に泣いて、練習してても泣いてしまうのに、本番でもなおさら泣くのが花嫁からの手紙でもあります。
※泣かないからNGということではありません。
なので、新郎にしっかりとハンカチを持っておいてもらいましょう。
また、涙の拭き方によっては化粧が崩れることもあるので、新郎にはそこらへんもしっかりとレクチャーしておくべきですね。
ついつい結婚式の花嫁からの手紙は読んで終わりと思いがちですが、しっかりと両親に渡すことになります。(披露宴中でも後日でも)涙で濡れても結構です。
でも、両親に改めて読んでもらう、そしておそらく大事にとっておいてくれることも考えて、しっかりとした紙に丁寧に書きましょう。
いきなり両親への手紙を読み始めるのも素敵ですが、まずはゲストの方へのご挨拶をしましょう。
そうすることで、一呼吸置くことができるのと、より丁寧な手紙・スピーチとなります。
「皆様、本日はご多用の中私達の結婚式にご列席いただき、本当にありがとうございます。
両親のもとに生まれ、育ててきてもらった感謝はもちろんですが、本当にこの場にいらっしゃる皆様の支えが会ってこの日を迎えることができました。本当にありがとうございます。
そして、この場をお借りして、今まで私を育ててくれた両親への感謝の手紙を読ませていただくことをお許し下さい。」
結びのタイミングでは改めて感謝の気持ち→そんな妻・母になると宣言→新郎の御両親にご挨拶→ゲストの皆様に御礼という流れが一番美しいでしょう。
「お父さん、お母さん、
今日は私の結婚式にお越しいただき、本当にありがとうございます。こうして無事にこの日を迎えることができたのも、すべてお父さんとお母さんのおかげです。
小さい頃、私は病気がちで、何度も病院に通い、お父さんとお母さんにはたくさんの心配をかけました。それでも、いつも笑顔で私を励まし、支えてくれたこと、本当に感謝しています。特に、夜中に熱を出して苦しんでいる私を看病してくれたお母さんの優しさと、お父さんが仕事の合間をぬって駆けつけてくれたその姿が、今でも忘れられません。
そんな私も、今日こうして大好きな人と結婚することができました。これからは、私が新しい家庭を築いていく番です。お父さんとお母さんが見せてくれたように、私も愛情と支え合いの中で、幸せな家庭を築いていきたいと思います。
これからも、お父さんとお母さんには変わらぬ愛情を注いでいただけると嬉しいです。今日は本当にありがとうございました。」
「お父さん、お母さん、
今日は私たちの結婚式にご出席いただき、本当にありがとうございます。この場を借りて、感謝の気持ちを伝えさせてください。
私が中学生の頃、思春期特有の反抗期で、たくさんの迷惑をかけました。それでも、お父さんとお母さんは私を信じて見守り続けてくれましたね。特に、進路に悩んでいた時、私の意見を尊重し、応援してくれたこと、本当に感謝しています。おかげで、自分の道をしっかりと見つけることができました。
そして今日、こうして新しい一歩を踏み出すことができるのも、お父さんとお母さんの支えがあったからこそです。これからは、私が夫と共に支え合いながら、新しい家庭を築いていきます。お父さんとお母さんが示してくれた愛と強さを、私も引き継いでいきます。
これからも、どうか変わらぬ愛情を持ち続けてください。本日は本当にありがとうございました。」
「お父さん、お母さん、
今日は私たちの結婚式にご出席いただき、本当にありがとうございます。この特別な日に、こうしてお二人に感謝の気持ちを伝えられることを幸せに思います。
私が小さい頃から、家族の温かさと強さを感じながら育ちました。お父さんの厳しさと優しさ、お母さんの愛情と支えが、私をここまで育ててくれました。特に、私が高校生の時に体調を崩した時、お父さんとお母さんの献身的な看病には心から感謝しています。おかげで、私は元気に成長し、今日という日を迎えることができました。
これからは、私が夫と共に新しい家庭を築いていきます。お父さんとお母さんが示してくれた家族の絆を、大切にしながら、新しい未来を歩んでいきます。これからも、お二人の愛情を心に刻み、幸せな家庭を築いていくことを誓います。
本日は本当にありがとうございました。」
手紙を無しにして、そのまま記念品贈呈!でも大丈夫ですが、「手紙がどうしても苦手だけど何も読まないのも…。」という方にはこんな方法も♪
花嫁の手紙の代わりに、記念品贈呈の前に感謝の言葉を一言で伝えるパターンです。その場で「今まで育ててくれてありがとう」と伝えてもいいですし、小さいメッセージカードに数行程度で書いておいて読み上げるのもひとつです。
記念品として感謝状を両親に渡す手もあります。贈呈前に感謝状を読み上げることでひとつの演出にもなります。「手紙だとどうしても恥ずかしい」とか「しんみりした雰囲気になって、人前で泣いてしまうのが嫌だ」という方にはおススメです。
私は新婦からの両親への手紙が披露宴中のコンテンツの中でいちばん好きです。新婦の方がご両親からたくさんの愛情を受けて育ってきた姿を見ると新しい家庭もきっと幸せになるんだろうな、と思えます。
今回ご紹介したのは手紙を書くためのひとつの方法です。もちろんご自身で書きやすいように進めてください。手紙はご自身の気持ちを言葉を使って表現する方法のひとつなので上手に書こうとしなくて大丈夫です。ルールにはあまり捉われないで自分らしく自由に書いてみましょう。